小さな気持ち

「いい匂い・・」
と言いながら大きな深呼吸
４～５歳の少しやんちゃそうな男の子
「こんにちわ」と話しかけると、小さな手を
ポケットに入れたまま・・照れくさそうに答える。
「お母さんにお花」
「赤い感じの。。。」
何度かやり取りがあって、私はお母さんの気持ち
になりながら、お花を束ねる。
チラッチラッとこちらを見ながら・・男の子は
まだ恥ずかしそうに目を逸らす・・・
ラッピングをすませると、背伸びをして受け取る。
その後は、ふわ～と・・・中華まんのケースから
湯気が出るように顔がほころんで笑顔に変わる。
私は、うるうるしそうになる気持ちを押さえ、
精一杯「ありがとう」を声にだして「またね・・・」

こんな出会いが大好きで、この仕事が辞められずに
つい・・はしゃいでしまう

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｒｕｒｉｋｏ