1冊の詩集も出す前に逝ってしまった詩人 尹東柱
日本留学中、ハングルで詩を書いていたため不敬罪で逮捕される
福岡刑務所で帰らぬ人となってしまう。享年27歳。
しかし、両親は彼の墓に「詩人の墓」と記した。
景福宮の西側からバスに乗って、尹東柱文学館へ
窓の無い白い建物が尹東柱文学館
たやすく書かれた詩
窓辺に夜の雨がささやき
六畳部屋は他人の国、
詩人とは悲しい天命と知りつつも
一行の詩を書きとめてみるか、
汗の匂いと愛の香りふくよかに漂う
送られてきた学費封筒を受け取り
大学ノートを小脇に
老教授の講義を聴きにゆく。
かえりみれば 幼友達を
ひとり、ふたり、とみな失い
わたしはなにを願い
ただひとり思いしずむのか?
人生は生きがたいものなのに
詩がこう たやすく書けるのは
恥ずかしいことだ。
六畳部屋は他人の国
窓辺に夜の雨がささやいているが、
灯火をつけて 暗闇をすこし追いやり、
時代のように 訪れる朝を待つ最後のわたし、
わたしはわたしに小さな手をさしのべ
涙と慰めで握る最初の握手。
「たやすく書かれた詩」尹東柱(伊吹郷
1942年 尹東柱24歳
東京 獄死3年前
北岳山
北大門へと続く城郭
尹東柱の丘
序詩亭
文化強国 虎
「仁王山に虎が戻ってきた」
文学館入口階段
「新しい道」 ユン・ドンジュ
川を渡って森へ
峠を越えて村に
昨日もゆき 今日もゆく
私の道 新しい道
たんぽぽが咲き かささぎが翔び
娘が通り 風がそよぎ
わたしの道は つねに新しい道
今日も┅┅ 明日も┅┅
川を渡って森へ
峠を越えて村に
2016 尹東柱文学祭
第3回 全国青少年
尹東柱 詩画公募展
非売品でしたが、好意で本の中を全ページ写真を撮らせて貰えました。
非売品でしたが、好意で本の中を全ページ写真を撮らせて貰えました。
文学館の上にある休憩所