70回目 広島原爆の日
どうか 平和が続きますように!
高校野球100周年を迎え、例年以上の盛り上がりを見せる今夏の甲子園。
灼熱の中、アルプススタンドで魂を込めて吹く吹奏楽部の演奏にも注目だ。
まずは、今や日本中の学校が吹き、人気ナンバーワン応援曲といってもいい
「アフリカン・シンフォニー」を初めて応援に取り入れた智弁和歌山(和歌山)。
1987年、甲子園に初出場した際にアルプススタンドで同曲を吹き、
アフリカの大地に響くゾウの雄たけびを、ホルンやトロンボーンで力強く表現。
威圧感のあるメロディは、打席に立つ選手の士気も鼓舞するに違いない。
日本一のオリジナル応援曲を持つ天理。
吹奏楽コンクール全国大会に何度も出場経験のある古豪・天理(奈良)の応援は、
演奏のうまさも完成度の高さもトップクラス。
高岡商業(富山)の吹奏楽部も、マーチングコンテストや吹奏楽コンクールで
毎年のように全国大会に出場する強豪で要注目。
マーチングの得意な学校に共通しているのが、キレのある動きと、演奏にスピード感があるという点。
特にチャンステーマの「ホース」は必聴。左右にキビキビと動きつつ、高揚感にあふれ、
応援席全体の士気が高まる勇ましい演奏は、グラウンドで闘う選手たちにとっても大きな力となることだろう。
「アフリカン・シンフォニー」や「SEE OFF」など、多くの学校が吹いているおなじみの曲を
演奏しても、断然骨太で男っぽく聴こえるのが敦賀気比(福井)。
激しくたたき続けるスネアドラムの「ドンドコドンドコドンドコドコドコ」というリズムに、
重厚感のあるバスドラムという、打楽器のダブル使いが決め手であろう。
リズムが独特なので、アルプススタンドの音を聴くだけで、一発で敦賀気比とわかるのが特徴だ。
見ていて楽しい気持ちになる応援といえば、鳥取城北の「スシ食いねェ!」(シブがき隊)がイチオシ。
野球部員たちが、「ここのスシ屋は日本一」の歌詞を、「うちの打線は日本一」と替え歌を歌いながら、
真っ赤なメガホンを振るパフォーマンスが目を引き、思わず見入ってしまうこと間違いなし。
ほかにも、花咲徳栄(埼玉)の「オーメンズ・オブ・ラブ」(THE SQUARE、現T-SQUARE)は、
ノリのいい応援にも関わらず、どこか郷愁を誘う。
実はこの時期は、全国各地で吹奏楽コンクールも開催されており、試合日と重なる学校も少なくない。
そんな中、スケジュールをやりくりして駆けつける吹奏楽部員やOBたちの吹く、
魂のこもったアルプススタンドの演奏は、グラウンドの選手たちにも伝わり、大いに勇気づけることだろう。
音楽の力は計り知れない。
<以上抜粋>