「八幡橋の八幡神社には巨大なプラタナスがあった」という新聞記事が、昭和55年6月6日の神奈川新聞に掲載されたことを、新型コロナの影響で休館中に当ブログでご紹介させていただいた。それが今どうなっているのかは、グーグルのストリートビューで覗いてみたがイマイチ分からない。
それが最近、プラタナスがあるよという情報が飛んできた。もしかしたら境内の別の場所に植え替えられているのかと思い、さっそく確認に向かった。しかし、神社の敷地やその周辺を含めて探索しても、あるのはイチョウ、タブノキなどばかりで、プラタナスは見つからない。
やっぱり伐採されていたのである。枯れてしまったのかもしれないが、なんだか残念であった。
その帰り道、お腹がすいてきたのでこの辺でランチをと思い、見つけたのがこのお店(冒頭の写真)。「ほっぺのこめつぶ」という、なんともメルヘンチックで美味しそうな店名である。
かつて、この店の場所には魚屋さんがあった。「うおまさ」と言ったと思う。その左隣は酒店だった。もうずいぶん前のことになるが、この魚屋さんの2階でしばしば宴会をしたものだ。魚屋が出す料理はどれも美味しかった♪ そしてアルコール類は隣の酒店(現在はコンビニ)で購入し、幹事が宴会場まで運んだのである。
そんな懐かしい魚屋さんが、現在は料理店になっていた。内部はどんな感じなんだろうと期待しながらドアを開けると……
そこには驚きの世界が広がっていた! かつては昭和の香りと鮮魚の匂いが入り混じったレトロな雰囲気だったのが、今はこんな素敵な飲食店になっていた。
なんだろう…どこか「本牧」を感じさせる雰囲気 でも、壁のタイルは魚屋さんをイメージさせるよね。そういえば、美空ひばりの生家がそうだった。玄関を入ったすぐ横の壁がタイルだった。
やっぱりアメリカンだね。
こんな雰囲気を楽しみながら、私が注文した「三点盛り」を待っていると、奥の方で調理をしていたご主人がそれをカウンターに置き、奥さまが運んできてくれた。
これがそのランチである♪ 770円(税込み)♪
刺身は右上から時計回りにシメサバ、イナダ、マグロ、そして野菜の天ぷら(かぼちゃ、ニンジン、玉ねぎ、ピーマン)。
どれも美味しいのだが、そのボリュームがすごい! 雰囲気もいいし、大満足のランチとなった。
八幡神社のプラタナスは無くなっていたけど、元魚屋さんが飲食店として残っていたのは嬉しい結果だった。
食後は周囲を観察。「ほっぺのこめつぶ」の左隣は酒店がコンビニに代わっていたが、さらにその左隣の「堀田理容館」は昔ながらの佇まいで健在であった。ここは大正10年からの床屋さんだそうだ。
さらにその左隣。和菓子の「田辺屋」。ここも古いお店なのかな。
根岸駅周辺には木製の電柱がたくさん残っているし、いろいろ懐かしいものを探すには楽しいエリアなのかもしれない。
(by うめちゃん)
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