今年の9月1日(金)は関東大震災から100年になります。ということで、この日に大震災をテーマとして第62回いそご文化資源発掘隊を開催します。
大正12年9月1日に発生した大震災は磯子にも大きな被害をもたらしました。
丸山町にあった横浜刑務所は外壁や舎房が倒壊。そこで、所長の椎名通蔵は法律に従って、24時間以内に帰還するようにとの条件を付けて囚人を解放しました。それぞれ自宅に戻り、家族の安否を確認するようにということだったのです。
その結果、最終的には他の刑務所や警察などに出頭した者も含めて、一人も脱走することなく、全員が帰還したということです。
むかし、浜中学校の前の道にはトンネルがありましたが、大震災で崩落してしまいました。その残土で杉田の海岸を埋め立て、のちに料亭「丸屋」や旧「杉田劇場」がそこに建てられました。
磯子の海に面した料亭「偕楽園」は、裏の崖地が崩落し、20名の従業員が生き埋めとなり(『横浜市震災誌』)、のちにその慰霊碑が金蔵院に作られました。
昭和に入ると八幡橋などの橋梁や小学校の復興が進んでいき、昭和4,5年には一応の完成みたとのことです。
今回の「いそご文化資源発掘隊」では、震災以前、大震災当時、復興後の横浜・磯子を、映像と横浜芸者の語りとパフォーマンスで紐解いていきます。
また、横浜芸者の演奏は「復興小唄 濱自慢」(※1)や「磯子小唄」(※2)などの他に、横浜ホンキートンクブルース(※3)や童謡「赤い靴」などもお楽しみいただけます。
(※1)震災復興に尽力した原三溪が作詞した曲で、屏風ヶ浦の情景が歌われている
(※2)作詞/根本二三恵 作曲/町田嘉章
(※3)作詞/藤竜也 作曲/エディ藩
◆開催日…… 2023年9月1日(金) 14時開演(13:30開場)
◆会場……… 磯子区民文化センター杉田劇場 5階ホール
◆チケット… 2,000円(資料代含む)【全席指定】
◆チケット取扱… 杉田劇場4階受付窓口/電話予約/インターネット販売
冒頭の写真は震災直後の撮影でしょうか。場所は不明ですが、横浜の中心地のようです。
by うめちゃん
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