杉田劇場から

2005年2月5日にオープンした磯子区民文化センター杉田劇場のスタッフが綴るブログ。公演案内の他に美味しい情報も♪

大正11年5月、横浜市開港記念会館の舞台に立った三浦環

2020-12-28 | 地域の歴史

 これは大正11年5月17日の横濱貿易新報の記事。本文がなく、写真と「舞台に立った環女史」というキャプションだけです。舞台とは横浜市開港記念会館のこと。あの狭い舞台でどうやって公演したのでしょうかね。

 開港記念会館は大正6年に創建されました。しかし、大正12年、関東大震災で倒壊は免れましたが火災によって壊滅してしまいます。その6年間に演奏会が開かれたという記録はいくつか残っています。

 一つが冒頭の写真で紹介した三浦環。大正12年4月には藤原義江独唱会が開催されました。

 ほかには大正10年6月のフィデリオマンドリン会が、翌11年9月24日に本居長世とその娘2人が舞台に立っています。

本居長世といえば童謡「赤い靴」の作曲者として知られていますが、このとき娘たちが歌ったのは「四丁目の犬」と澄宮殿下御作の童謡「お馬」でした。

 彼らは12年7月1日にも出演し、この時は「赤い靴」も披露しています。

 さて、時代は下って令和3年1月9日(土)と10日(日)に、杉田劇場で朗読歌劇「マダム・バタフライ~ある晴れた日に~」が上演されます。乞うご期待🎵 



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