NTTの電柱にはケーブル名を表すプレートが付いている。そこには昔の地名や施設名が使われているのだが、なかには由来の分からない謎の名称もある。
栗木神社から坂道を下って笹下川へ向かう途中で発見した「大正」と名付けられたケーブル名(冒頭の写真:栗木2-2-4あたり)。
大正とは何なのか? 最初に思いついたのは「大正製薬」だ。社宅がこの近くにあったとか、そういう例は多い。しかし、昔の地図(土地宝典や住宅地図など)を見てもそんな形跡はない。
だが、笹下川の両サイドに「大正耕地」と書かれているのに気がついた。字名である。左岸一帯は現・笹下釜利谷道路を挟んであぜ道らしきものがきれいに入っている。明らかに耕地整備をした様子が見て取れるのだ。
その後、栗木のことなら何でも知っている曽根さん(栗木神社総代)から、「大正耕地」という記念碑があることを教えていただいた。それは栗木二丁目に建っており、漢文なのでよく分からないが、以下のようなことが書かれている。
「坂道や屈曲した川、そして段差の多い耕作地、そのため非常に不便で苦労していた。これを憂えていた人たち、井澤庫次郎、宮内清次郎、井澤庸次郎、加藤源兵衛。黒川粂次郎、鈴木国*、黒川和一郎、黒川角次郎が協力して、道路や河川を整備し、灌漑・排水も良くなった。そのエリアは字新川百*番から、中村、大字田中で、工費は1516円75銭5厘、県の補助金が376円だった。大正2年10月に起工し、4年5月に竣工した。そしてこの字名を大正耕地とした」。
「大正」と書かれたケーブル名が付いている電柱は、この一帯で見られるので、おそらく大正耕地の「大正」を採用したのであろう。ということで、謎に対する答えが出た。
【美味しい地域情報】
餃子の無人販売所「雪松」
売っているのはワンセット36個(1,000円)の冷凍餃子1種類とタレ。無人なので冷凍庫から取り出し、木製の料金箱に1,000円入れるだけ。農家の庭先でよく見かける野菜の無人販売みたいなものだ。包装紙には上手な焼き方が書いてある。そのとおりやったら、薄い皮の表面はパリパリで、具沢山の中身はジューシーで美味しい。
外観
店内。餃子は冷凍庫に入っている。36個のセット、1種類のみ。
料金はこの箱へ。タレも売っている。
これが「雪松」の餃子だ。
焼き方も書いてあるので、このとおりやれば美味しい焼き餃子ができあがる。
住所:磯子区栗木2-2-28
定休日:なし
営業時間:24時間
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