前回前編で床を開口するところまでご紹介しました。
後編は階段を組み立てていくところからスタートです
階段は先に採寸しておいて工場でパーツを作成し現場では組み立てのみを行います。
バラバラで持ってくるとこれが本当に階段になるのかな?と思っちゃいます。
画像右側にあるのは手摺になる部材です。
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床と天井は必ずしもすべて平行とは限りません。
この現場でも,階段降り口側と反対側では、地下の床から1Fの床までの高さが違いました。
さらに1Fの降り口では階段の右と左で1.5センチも床に勾配がついてしまっていたのです。
目で見てもわかりませんが、水平器を使って調べると「え~?そんなに違ったの?」とビックリしてしまいます。
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この床のレベルの違いで階段設置に少し苦労しました。
部材の一つ一つがかなりの重量なので、ほんの少し動かすにも大変です。
ここでも即席のクレーンを使ったり、テコの原理をうまく利用して重たい鉄骨を動かしました。
職人さん達の現場での頭の回転の速さ、臨機応変な対応には惚れぼれしてしまいます。
「ささら」と呼ばれる側板を設置したところに踏み面と蹴込み板を溶接で付けていきます。
なんとか設置を終えたのがこちら。
錆止めの下地塗装の色で赤茶色をしております。
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いやぁ、何もなかったところに1日で階段が出来ちゃうんだから感動しちゃいますよ。
この後踏み面の部分にモルタルを左官します。
左官する前の準備としてモルタルの下地に「ラス網」という網を入れておきます。
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この網を入れないとモルタルが剥がれてしまう危険性があるので、重要なひと手間です。
さて、今回は階段だけじゃなくて、階段周りにパーテーションも建てちゃいました。
パーテーションも階段と同じように、パーツを準備しておいて現場で組み立てます。
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何もないところに驚くべき速さで立派なパーテーションが出来上がっていきます。
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1Fは駐車場、地下室が倉庫ということで、色々なことに気を遣ってこの形になりました。
戸を開けても車の邪魔にならないよう開き戸ではなく引戸にしました。
地下の倉庫に1F駐車場のホコリが入り込まないように気をつけなければいけませんが、アウトセットの引戸は通常あまり気密性が良くありません。
そこで戸の横と下にはモヘヤを取り付け、さらに戸が閉まっているときは柱と戸がしっかりと密着する設計にしました。
また大きな段ボールを持って出入りすることが予想されましたので、開けても自動で閉まるものを採用しました。
しかも一番端まで開ききるとそこで固定されるので開けっ放しにも出来ちゃいます。
塗装して色が変わったら想像以上にカワイイ階段になりました。
女の子ウケも良さそうな茶とホワイトグレーのセンスの良い組み合わせです。
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モルタルで左官した踏み面にも最後に長尺シートを貼りました。
こちらもクリーム色で階段の色と良く合ってます。
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この長尺シートも通常より滑りにくい防滑仕様のシートを使用しました。
無事完成です!!!
この工事ではいろんな分野のプロの皆さんにお世話になりました。
勉強勉強の毎日でした。
頭を悩ませた部分もたくさんありましたが、その分出来あがったときの喜びは大きかったです。
私が苦労して書いた図面がちゃんと形になりました!
お引き渡しの日、早速荷物が入れてあり倉庫として大活躍している姿を見ることが出来ました。
この先も気持ち良く使ってもらえると嬉しいなぁ♪