章吾様から聞いた話でエピソードをまとめます。
他の犬は高いのに、この犬だけはなんで安いの?
今日、売れなかったら、この子は処分になるんです。
それじゃあ、可哀想だから、あんた(ペットショップの店員)飼ってあげなよ。
うちはもう、7匹も居るから飼えないんですよ。旦那に叱られます。
下を向いてうなだれていたポエチ。ポエチは自分が今日、処分される事を知っていたのだ。ポメラニアンだから、お店の人から『ポメちゃん』と呼ばれていた。
そう、じゃあ、僕が飼ってあげるよ。
僕が買うと言った途端、店員さんは泣き、ポエチは僕の言葉が分かった様子で、しっぽを振って、飛び上がって喜んでいた。
店員さんの『家族決定❣️』の声が明るく店内にこだま(木霊)する。僕はこだま(本庄市児玉)の家に連れて帰った。
あれから10数年の月日が流れ、ポエチとは離れ離れにされて、ひとり本庄駅の近くのエレベーターのないボロアパートの最上階4階の1室にいる。
あなたがその年で、この家(児玉)のローンを払うのは大変でしょ?支払いは私がしてあげるから、あなたは楽をして暮らせば良いわ。だから、離婚届けにはんを押して。この家を全て私の名義にして。(夫婦ふたりの名義だった) 財産は生前贈与と云う事で、子供達の名義にして、嫌いで別れる訳じゃないのよ。その方が徳だから。
僕はこの家に居て良いんだね。
良いのよ。
市役所から離婚が受理された旨の通知が届いた途端
『あなた、他人なんだから、出て行って頂戴!出て行かなかったら、警察呼ぶわよ。』
『話が違うじゃないか!』と反発したところ、連れ子の絹子が録音を撮りだした。DVを40年に渡って繰り返した事にされてしまった。
ショックのあまり、この世から消えよう。と思い睡眠薬を大量に飲んだ後、愛犬ポエチに・・・
『可愛がってもらうんだよ。』と問いかけたところ、黒目が上に行ってしまい、真っ白な目になってしまった。
『おまえは死ぬんじゃないー!』と大きな声で叫ぶとまず、娘の響美が来て『どうしたの?』次に家内のハルマンが来て、『あなたの部屋は寒いから向こうに連れてゆくわ。』と言って連れて行かれ、自分は意識不明となった。
※ 冬に暖房器具を使うと電気代がかかるからダメと家内に言われて使わせてもらえなかった。自分達は冷暖房を使ってるのに。
※ 庭の手入れをしたら、御礼するからと言ったのに、なんにもくれなかった。こずかいもなく、いつも打ち合わせ等での人とのお付き合いも出来なかった。ガソリンも入れられず、困った事もしばしばあった。
※ 熱があり具合が悪くても、仕事に行きなさい。先方へ行きますからと電話していた。この人は思いやりがなくてダメだと思った。
※ 家内は喘息持ちなんで、家内の身体を心配して空気の良い土地を選んで熊谷、児玉と移動して来た。都内での仕事が多かったので、往復に時間がかかり、寝不足で時には睡眠時間が2時間と云う日もあり、辛かった。
※ギャラは家内がやっているアトリエハルマンの通帳に全て入る様になっており、僕は稼ぎに行くだけで、いったいギャラが幾らなのか?一切知らされていない。働くだけ働かされて小遣いもなかった。
※結婚して料理を作ってもらったのは、たった一度だけ。美味しいからまた作ってね。と言ったけど、次がなかった。
※ 夫婦生活も子供をふたり作る時だけ。『子供が欲しいんだ。頼む。』とお願いして、やっと。その際も『寝てるから、勝手にやって。』と。暫く経っても終わらないと、『まだ、やってるの?早くして』つまらない人と結婚してしまった。
続く
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