無料弁当62個+お菓子、串団子25本を21:30から提供し、22:10頃に完パケ。開始時に強風吹くも、今夜も15名ほどの長い行列ができる。最後に配達するホームレスの分が無くなったので、追加で2個作った。串団子は昨夜フルーツ白玉を渡すことの出来なかった、後半取りに来る方へ提供した。Twitterを見たという新規の方、月末厳しいという生保の方、「米が切れた」という方などが訪れ、早いペースであっという間に終わった。
昨夜、野菜を提供した方の顔に見覚えがあったので、もしやと思い声をかけたら、やはり以前にお話を伺った方だった。社長がコロナ禍で自殺し、親族が会社を解散させ、従業員の数ヶ月分の給与と退職金の未払いが発生しているのだが、ビタ一文も払って貰えないとこぼしていた。同僚と力を合わせて弁護士に相談するも「弁護士費用のほうが高くなる」と言われ、泣き寝入り状態。人間不信、会社組織に対しての不信が芽生え、求職活動も思うようにいっていないそう。酷すぎる。
昼に某バス停で、以前に弁当を取りに来ていた方と偶然会う。彼は生保利用者だが、日給2万円の風俗業の電話番をすることになり、来月には生保を止めると、人づてに聞いていた。社保が無いのと、どう考えても怪しいので心配していたが、やはり悪い予感は当たった。勤務時間が当初の条件とは違い、深夜までの労働を強要されたそうで、初日で辞めたとのこと。楽に稼げる仕事など無いということが分かっただろう。とりあえずは、おかしなトラブルに巻き込まれなくて良かった。退屈のあまりスマホ依存症になり、長時間スマホの画面を見ていたことで目に負担がかかり、眼科に通っている。
子どもの頃に虐待やいじめにあったときの外傷、それに伴うストレスが原因で、片方の耳が聞こえづらく、もう片方も50歳までに聞こえなくなると診断された。「そうなったら、なんの楽しみもないですよ」と話す。まだ若いのだから何とかなると、軽々しくは言えない。ひたすら耳を傾け、共感の意を示す。
今夜も線路の反対側のホームレスに、弁当を配達する。恐らく近隣の住民の通報があり、昼に福祉課の職員が訪れたらしい。生保の申請を促す用紙を持っていた。彼は「まずは病院で治療をしたい」と、役所へ行くことを拒んだと話す。どういう選択をしようと個人の自由ではあるが、生保をオススメした。「これから寒くなるし、身体に悪いですよ」生保を利用すれば医療費は免除される。早ければ早いほどいい。
『この場所を立ち退いてほしい』というメッセージではなく『生きていてほしい』という思いを伝えたい。体を気遣う言葉をかけ、追加でつくった弁当やタオルなどを提供して、店に戻った。
緊急事態がどうなるか現時点では不明だが、何度も問い合わせをしてくる利用者に9月末で一旦やめる可能性が高いことを伝えた。再開するにしろ数日は休む。再開できるかは未定。残念ながら今はそれしか案内できない。「居酒屋やってたらできないもんな」と常連は言う。どうなるのか、こっちが知りたい。
(9/23のTweetより 一部修正)
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