４６）赤羽の片隅から～無料弁当雑記

５／２３（日）

無料弁当43個＋お菓子、食料などを21:30から出して23:30頃に残り3個。今夜から「一人３個まで」という貼り紙をする。今夜も開始時間に数人訪れて、一時的に殺到するも、すぐに落ち着く。開始時間が遅いので、連日来られる方は限られてくるということか。最近、20代〜40代と思われる層が増えた印象。

昨日から来ているコロナで失職した外国人と談笑。YOUTUBEで見て一駅先から自転車で来店。流暢に日本語を話すが、先日の集団面接では一言も話せずに不採用。簡単に話せているように見えるが、頭の中では文法を考えながら話しているらしい。現在はバイトを探しているとのこと。よく話す陽気な方。話しているうちに次々と常連が訪れる。それぞれにスタッフが対応し、その合間に弁当やお菓子の補充をする。家族３人でやっていた当初とは、全く違う光景。

今夜も路上脱出第一号の方が訪れる。様子が違う。酒を飲むと目が充血し、鼻がつまったようになるので、すぐに分かる。日記に酒を飲んだという記載は無い。「酒、飲みましたか？」「はい」悪びれることもない。こちらも怒りはしない。「知り合いの家で少しだけ…」「どれくらい？」「350mlを３缶ほど」「どんな味？」

久々の酒の味は変わらないと言う。怖くないのか聞くと「今日は抗酒剤飲んでないんで…」日曜の通院はお休みらしい。ここ数日の努力が、たった一杯でゼロになる事を、彼はまだ理解できていない。「まだ話してなかったんですけど、時々目眩がして倒れることがあるんです」「シラフのとき？」「ええ」

「早く診てもらった方がいいですよ」「脳梗塞なんですかね…自分ヤバイですよね…」とこぼす。酒を呑むと気が大きくなるが、同時に不安な気持ちも大きくなる。それを解消する為に飲む…という悪循環が始まる。入浴券を渡し、明日はちゃんと病院に行くように伝える。長い治療の途中なのだ。先はまだまだ長い。

いつも配達しているホームレスは、今夜は取りに来た。足腰が弱くなっていると思っていたので、来られてよかった。先日、某ラジオ番組で当店のことが話題になった件を知っているかと聞いてきたので、「テレビにも出たんですよ」と、先日放送されたニュース映像をスマホで見せてあげると、食い入るように見ていた。別の利用者から「いつもお世話になっているので、スタッフで食べて下さい」と、差し入れを頂いた。

弁当の終了の時期が近づくと、お疲れ様の意味合いもあるのか、差し入れを頂くことがある。そろそろ月末までの緊急事態がどうなるか、気になる時期。無料弁当も延長になる可能性大だが、告知はまだできていない。さて、、、いつまで続く！？

（5/24のTweetより　一部修正）