無料弁当60個を今夜も雨なので２個ずつ袋に入れたものを30セットつくる。21:30から提供し23:00頃に残り5セット。連日の雨のせいか、それとも８月末で終わったと思われているのか、来店者が少ない。多いときには開始時に10名以上並んだが、今夜はたったの二人。急な気温の変化などで体調を崩しているのかもしれない。それでも昨夜、線路の反対側から来るようになったホームレスや、数日前から訪れるおじさんなど、新しめの方が来るので、徐々に減っていった。
隣の区から来る脚の悪い方は、同僚がコロナになった関係で、慣れない夜勤を命じられ、体調が悪そう。これまでは勤務後に弁当を取りに来ていたが、先日から勤務前に取りに来て、弁当持参で出勤し、朝5時まで働く。帰ってから家事をし、今日は昼に長く寝てしまったとのこと。北区の区議を通して、彼の居住区の区議を紹介してもらい、連絡先を教えたが、まだ連絡できていないそう。困窮の為に携帯を解約したので、公衆電話から電話しなければならない。「必ず力になってくれるから、電話して下さい」と伝える。テレカを調達して、渡すべきだったか。「行ってらっしゃい」と見送る。
だいぶ前に赤羽西に移動したホームレスが、店の近くの某所に戻ってきた。理由を聞くと「雨降ってて寒いので」と。貯金があるのか、支援者がいるのか…食事はとっている。彼にとって最も重要なのは衣食住では無い。長時間使えるフリーのWi-fiスポット。コンビニや商店の前でアクセスし、持っている端末で知人と連絡をとったりゲームをしたりしている。何度か生活保護を勧めたが、「ムテイに行きたくない」と言うので、時々弁当を配達し声かけするだけで、今は静観している。
以前は近隣の住民から通報され、何度も警察が来るのに嫌気がさして移動した。朝には荷物を片付け、キレイにしていなくなるはずなので、できれば通報はしないでほしい。数日前にその近くで、両手を太腿ではさみ小さくなって寝ている方がいた。
暗闇に目を凝らし、路上生活者を探す日々。まだ貧困の波はおさまらない。
（9/5のTweetより 一部修正）
