今夜も時間があったので、無料弁当14個を20時前から徒歩で配達。時間が早過ぎたので、路上脱出一人目のAさんがいない。遠くのホームレスの寝床へ先に配達し、少し時間を潰してから再び行くと、Aさんの隣で寝ているベテランが来ていた。「今朝は早起きでした」とAさんの様子を教えてくれた。
公園を巡回しようと思い歩いていたら、会館の脇に横になっている人影。Aさんの名前を呼ぶと、顔を上げた。「なんでここが分かったんですか」鬼ころしのパックが見える。目は充血し、酒と汗の入り混じった臭い。顔色は悪い。「生保はまだ復活できるから」と、月曜に役所へ行くよう伝える。「病院へ行けって言われると思います。でもオレ、治らなくていいんです」きっと酒を呑み続けたいのだろう。
私達が支援し、彼が数ヶ月のアパート生活で手に入れたものは、酒の味だけだったのか。アルコール依存を克服するどころか、かえって悪化させてしまったのだろうか。とにかく彼は、一人で生活するのは厳しいだろうと思う。アパートでも、路上においても。
今回の路上生活も、彼は何も荷物を持っておらず、生活できる気がしない。緩やかに自殺をしているつもりなのだろうか。酒が切れて素面のときに会いたいのだが、今日もその願いは叶わなかった。
昨晩見かけた方がおらず、2個余ってしまった。途方にくれ、家に帰ろうと歩いていたところ、毎晩弁当を取りに来ていた男性を見かける。キレイにしているのでサラリーマンにしか見えないが、深夜に徘徊して食料を探すホームレスである。名前を呼び、弁当を渡すと「まさかこんなところで」と驚いていた。合計7名のホームレスに2個ずつ提供して終了。お疲れ様でした。
(10/9のTweetより 一部修正)
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