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One Step ~ 橋本新企画公式ブログ

83)赤羽の片隅から~無料弁当雑記

6/28(月)

朝、路上脱出1号の話。今日はケースワーカーに連絡を取り、大家に謝って更新をお願いし、一緒に区役所ヘ行く予定の日。午前中の約束をしていた時間に訪問したが、何度ブザーを鳴らしても、アパートのドアは開かなかった。ドアノブにかけておいた昨夜の弁当は無い。ノックをして呼びかけても応答が無い。

念の為に近所の公園を探したが見当たらない。夜逃げならば、鍵はかけないだろう。一時的に逃げたか、居留守して寝ているか、それとも倒れているか……残念ながら確かめようが無い。仕方なく、アパートを後にして、夜に出直すことにする。すっぽかされたが、怒りの感情はわかない。ただ、心配なだけだ。無事を祈る。



無料弁当50個+お菓子、マスク、タオル、保存食などを21:30から出して23:30頃に完パケ。昨年の12/28から始めたこの活動も、今日で六ヶ月。毎晩店頭に弁当や生活用品などを提供し続けた。この間に出会った方や、起こった事を思い返す。長いようで、あっという間だった。よく頑張った。

朝の待ち合わせ時間に会えなかった方のアパートヘ、弁当を持って行く。電気は消えていてノックしても出ない。家電はエアコンと電気ケトルのみで、節約の為にほとんど使わない。ドアノブに弁当袋を下げて帰る。アパートの不動産屋が開いていたので、現状を報告する。何かあったら連絡をくれるとのこと。

厄介な案件だが、不動産屋は温かく見守ってくれる。彼は「アパートを解約して遠くの病院に行きたい」と言っていた。彼が決めた期日である月末が近づいている。合鍵を借りて突入したい気持ちを、グッとこらえる。無事を祈るのみ。店に戻り、隣の区から歩いてくる方と、長々と立ち話をする。終わらない。

何かの相談ではなく、身の上話や故郷の話。隣の区で生活保護の受給が決まっているのだが、受給日までの数日間を数百円で過ごす。体力が無く、一日おきに来ていたが、ここのところ連日の来店。運動不足解消の為と笑顔で言うが、どう考えても私より歩いていて過酷である。地獄の月末を皆で乗り越えよう。



(6/29のTweetより 一部修正)
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