前夜の酒場営業に、久しぶりの方が訪れた。10/31に当店に来た元タクシー運転手の路上生活者の方で、ムテイ脱走者。隣の区の生保利用者であるため、11/1に共産党都議と区議を通じて隣の区の役所へ行き、協議の結果、アルコール依存の治療の為に千葉の施設へ入っていた。
彼曰く、その施設は毎日のように強面の方々が喧嘩をしていて嫌になり、他に頼る人もなく、区議の事務所と当店を目指して脱走してきたらしい。所持金も無いのに「寒いので…」と酒を注文してきたが、出さなかった。呑みたくて脱走したのかもしれない。常連客と会話をし「ここは家みたいだ」と話し、再び寒空の路上へ出て行った。
区議の事務所にも顔を出し、相談にのったらしいが現時点では「どうにもならない」とのこと。区議が提案した選択肢は隣の区の生保に戻ることか北区で再申請すること、または元の施設に戻ることなのだが、彼はそのどれも拒否した。どうしたいのかと聞いても返事は無かった。意志を示してくれなければ助けることができない。
在日である為に不当な差別を受け、困難もあったと話していた。親から絶縁され、あてにしていた友人からも拒絶された。当店で無料で飲食し、区議の優しさにふれたのだから、刹那的な犯罪行為に走らないと信じたい。気が変わって、そのうちにまた戻ってくるだろう。
その日まで、どうかご無事で。
（12/10のTweetより 一部修正）
