無料弁当50個+お菓子、マスクを21:30から出して22:20頃に完パケ。晴れていて穏やかな夜。開始時に5名ほど訪れて、10分経たないうちにほとんど無くなるも、後はゆっくりペースに。だが、終わってみれば1時間保たないハイペース。一番遅く来るホームレスの分まで、何とか足りた。ヒヤヒヤするも、終わりよければすべてよし。
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開始時間より前に、昨夜1号が寝ていた寝床を訪ねる。今夜も寝ていた。不動産屋に鍵を取りに行ったが、不在だったので今夜も路上だと言う。「食事は?」と聞くと「食べてないんです」と照れくさそうに言うが、心を鬼にして、取りに来るように伝え、店に戻る。甘えん坊オジサンを何度も甘やかさない。
店に戻ってから数十分後に、取りに来た。私以外のスタッフとは久々の再会。「自分はダメな人間です」と目を潤ませる。話の流れで「酒をやめて元気になったら色々と手伝ってもらいたい事がある」と励ますと「雇ってもらえますか?いつまでも生活保護じゃ、いけないんで…」初めて勤労意欲を示した。
路上生活中は食料や寝床の確保などのやらねばならない事があるが、生活保護になるとそれが無くなり、何をしていいか見失いがちになる。彼用の弁当と、隣で寝ているホームレス用の弁当を渡し「これが今夜の仕事です」と言い、給料代わりに風呂券を渡す。「何回も迷惑かけてしまって…」「ホントだよ」
「忙しいんだから早く卒業してよ」と冗談を言う。「アルコール依存という病気なんだから…悪いんじゃなくて、弱いだけなんだよ」すぐに自暴自棄になり酒に逃げる彼の弱さを、肯定し励ます。まだ話したそうであったが「配達よろしく」と帰す。栄養失調でフラフラとしながら寝床に戻って行く彼を見送る。
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会館周りのホームレスも、深夜の公園にたむろする若者も依然多い。夏休みに入って泥酔した若者が増えれば、路上の危険性は更に高まる。明日、不動産屋に行って鍵を返してもらい、早くアパートに戻った方が良いと説得すると、頷いていた。
何度も何度も励ます。夜空ノムコウには、明日がもう待っている。
(7/14のTweetより 一部修正)