一つの小さなサボテンを譲って頂いてから、大きく育ち、周囲に子が顔を出し、其れを間引いて別の鉢に植えてを繰り返していたら、際限無く増えた。
一年の内、此の時期に綺麗な花を咲かせてくれる。
今年も咲かせてくれた。
周りにも蕾が出始めている。
此の蕾が一斉に花を開くのである。
其れはもう、圧巻である。
見事である。
棘が刺さると、尋常ではない痛みが走る。
だが、此奴が咲かせる花は、他の花は足元には及ばない。
棘だらけで見た目は悪いが、美しい花こそが此奴の真姿である。
人も見た目ではない。
内在する真姿が美しい人も居る。
見た目は悪いし、中身も悪い奴も居る。
吾は後者である。
サボテンの様になりたいが、もう吾は手遅れである。
今後もサボテンを大事に育てたい。
そして咲かせてくれる花を見て心を律したい。