美しい姿を愛され、人間世界でも飼育されている。白く優雅な姿は貴婦人のようである。
彼らはクジャクのように派手ではなく、ヒタキのように愛らしくもない。烏のように鋭くも、オウムのように愛嬌があるわけでもない。それは幽玄というものに進化する前の、ほとんど幼児的な優美さなのである。
だが彼らは幼い霊魂でありながらも、そのような自分の美しさを知っている。ゆえに傲慢の萌芽を持っている。
それは彼らの美しさを剋するほどではないが、人によっては彼らに嫌味なものを感じることもある。
翼を軽やかに広げるのも、静かに首を曲げるのも、心持ちポーズをつけて水の上に浮かんでいるのも、遺伝子が導く行動ではない。
彼らの霊魂が、自らの美を喜び、自らやっていることなのである。
そのように、美というものは、霊魂を幸福にするものなのである。
本館:赤ずきん
別館:ヴィンデミアトリックス・22
第3館:春の天使
写真館:黄水仙
ご自由にお書き下さい。
*トーマス・エジソンの誕生日、建国記念の日、イラン・イスラム革命記念日。誕生花はオオイヌノフグリ。