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ネガティブな価値を伝えよう(危険の意識付け)

こんにちは。
ダイビングショップ店長のサンマリン・ナラザキでございます。

ここ数日めちゃくちゃ寒いですね~(+_+)
香住は大雪・・・。
先週遊びに行っておいてよかったです(^_^;)

今年は年末年始に向けて、ダイビング旅行にお出かけになる方も
多いようです。
お気をつけて、思いっきり楽しんできて下さい。
(私もどこかへ行くぞ!)

話は変わり、第1回ダイバー自身の安全対策セミナーの様子がアップされています。
http://www.padi.co.jp/visitors/news/pn12175.asp

PADI・村上さんのオブラートが年々薄くなってきて非常に好感が持てます。
2分44秒まで要注目の発言です。

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ネガティブな価値・・・非常にいい言葉です。

もっと極端に言えば
「このスキルが出来なくて、死亡された方もいますよ。だから
頑張って練習しましょうね。」
ということです。
私たちインストラクターはどうしてもポジティブな価値ばかり
伝えがちですが、やはり命を守る大事なスキルに関しては、
ネガティブな価値で伝えるべきだと私は思います。

個人的には、ダイビング事故を減らすのは難しいことではないと
思っています。

業界の方に向けての話になりますが、例えばこういうのはどうでしょう。

(1)ツアーの1本目はスキルチェックダイブを義務化する
※マスク&レギュレータ着脱、エア切れ対処、全装備水面移動800Mor水泳500M等

(2)ダイビング前(7日以内)の医師による健康診断の提出を義務化する

どちらも、毎回です。
さほど難しいことではないと私は思うのですが、
これだけで意識も変わり、かなりの事故は減るのではないでしょうか。

えっ?ダイバーも減るって?

長い目でみたらそうでもないと思うんですけどね。

ちなみにスキルチェックダイブでうまく出来ない人を排除する、ということでは
ありません。
(スキル不足の問題に関しては後で述べます。)

キーワードは「危険の意識付け」です。

私たちが実施しているスキルチェックダイブは、スキルのマスターを
目的にしておりません。

ダイビングはひとつ間違えれば命の危険が伴う、ということをほんの少しだけ
意識付けすることが目的なのです。

現在の初心者講習では、「ダイバーにストレスを与えない」という指導が大きな
流れになっていますが、それだけではダイビングの危険を意識付けさせることは
難しいと私は思います。

もちろん、バランスが大事ですが、
危険を意識付けるからこそ安心して楽しめる、という側面もあると思います。

さて、スキル不足(未熟)の問題に関してですが、
指導側の問題として、
短い講習期間内で、多くの価値の低い練習項目が次々に実施されることに
よって、命を守るスキルの練習量や重要性が薄れてきている、ということが
あげられると私は思います。
(指導団体やお店にとってはリスク回避の価値があります。)

誤解しないで下さい。
多くの練習項目をやることが悪いのではなく、
多くのことを1~2回やってみるだけという流れ作業的な指導意識が問題
だと思うのです。

結果、講習後にダイバーさんは、色々やったけど何が大事で、何が出来ないかを
把握できず、これでは到底自分の命を自分で守る意識には
なりません。
出来ないことや難しいこと、誤解を恐れずに述べれば、怖いと思うことを
認識させてあげることも指導者の大事な役割だと思います。

これは私だけかもしれませんが、講習規準をすべて満たしたとしても、
わずか4回ほどの初心者講習だけで
さぁ、あとはバディだけでダイビングを楽しんで下さい、という勇気は私には
ありません。

その時は出来ていても人間忘れることもありますから、
やはり、ダイバー認定以降も繰り返し練習する機会を設けることが
必要だと思っています。

残念ながら今のシステムでは講習後にダイバーが、命を守るスキルの
練習をする機会はありません。
また指導者側が練習させたくても、リスク面からも負担がかなり
大きいです。
ここを変えていくことも必要なのではないでしょうか。

最後に、ダイバーさんに一番お伝えしたいことは、
スキル不足自体が本当の問題ではなく、自分は事故なんて起こさないだろうという
安全意識の低さが問題だということです。

みなさん、初めて車の運転をしたときを思い出して下さい。
事故を起こすかもしれないとドキドキしながら、恐々慎重に、ルールをすべて守って、
ゆっくりと運転したはずです。

小さなミスはあっても、大きな事故にはつながらなかったはずです。

ダイビングも同じではないでしょうか。

ひとつ間違えれば自分はダイビング事故を起こすかもしれないというビビり意識を
持ち続けること、
これが事故を起こさないための一番の対策ではないでしょうか。

そして、その意識を与えるのはやはりインストラクターさんの最も大切な仕事だと
思うのです。


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