まにまにルーマニア

旅行と言語とご飯が好き。お気楽更新中。

ルーマニア[2]*コンスタンツァ

2012-11-03 |  ┗ROMANIA
ブカレストでの生活についてお話しする前に
日帰りバカンスのことでもご紹介したいと思います♪



今回のルーマニア滞在で唯一ブカレスト以外で訪れた街が
コンスタンツァという黒海沿岸に広がるリゾート地です。

ブカレストからは列車で3時間前後、
料金は2等席の安いところであれば1500円弱程度で行けます。


私が行ったのは8月中旬で、ちょうどバカンス客でにぎわう時期。
ハンガリーのバラトン湖へ行った時と同様に
列車の中は大きな荷物を持った人でいっぱいでした。


駅前ではこんな船のモニュメントだけではなく、
観光バスやタクシーの呼び込みも待ち構えていましたが
そこはノルド駅と同じく、颯爽と無視。笑

そう言えば、ルーマニアではこの時初めて路線バスを使いました(・ω・)

…と言うのも海外に限ったことではないですが
電車とは違って停車駅が分かりにくいため、避けていたのです。
でも鉄道駅から海沿いまで歩くには結構距離があったので
仕方なく路線バスに乗車。
案の定、降りるバス停が分からなくなり適当に下車した後、迷子。笑


ぷらぷら歩いていましたが、ちゃんと海沿にはたどり着けました\(^o^)/
見て下さい、これが黒海ですよ!!!


この右手の方にはずっと遊歩道が続いていて
磯の香りを感じながらアイス片手にお散歩も楽しめます。

かなり規模は小さいですが、水族館もあったり。
この写真だと分かりづらくて申し訳ないのですが、
壁にはお魚などのモチーフが描かれてて、なかなか良かったですよ。


ここコンスタンツァには博物館もいくつかあります。

そのうちの一つが国立歴史考古学博物館。

弾丸バカンスのため、中を見ることは諦めたのですが
この日は博物館の周りで骨董品市が開かれておりました!

建物の反対側にも沢山のお店が出ていて、
社会主義時代のものと思われるバッヂから、アンティークなランプまで
ありとあらゆる品物が並べられていて、見てるだけでも面白かったです。


そこからてくてくと歩いていると、教会を発見。
さすがリゾート地、おめでたいシーンに遭遇し写真を撮らせて頂きました☆

いーなー、私もこんな結婚式したいなー(●´ω`●)♪


さてさて。

私はどうやら展望台好きなようで
コンスタンツァでも例外なく上ってまいりました!

入り口でおばちゃんに4Lei(≒100円)を支払います。

初めてモスクの中もちょっと覗かせてもらいましたが
やっぱりカトリックなどのキリスト教の教会とは雰囲気が全く違って
そんなに華美でもないですが、絨毯が印象的でしたよ。

ミナレット(尖塔)を上って行くのですが、
エゲル(ハンガリー)ほどではないものの、狭くて怖い。

…でも耐えて上りきった上から見える景色はほんとに最高!!!!!

港町ならではの、ちょっと違った雰囲気のある感じもします。
お天気も良く、風も清々しく、景色を独り占めさせて頂きましたヽ(*´∀`)ノ
海の見える街、なかなか素敵です。



今回行けなかったモルドヴァ地方の物も見られるということで、
民族博物館にも行ってきました。
入館料5Lei(≒130円)なり。

私が入った時には他に誰もおらず、貸し切り状態でした(笑)

中にはちょっとしたミュージアムショップもありましたし、
イコン画やイースターエッグ、食器や民族衣装などなど
けっこう色んなものが展示されていて興味深かったです。
民族博物館、おもしろい(*´∀`*)




そんな感じで、弾丸バカンスの旅は幕を閉じる訳ですが、
一方、悲しいというかショックを受けたこともありました。

自分が忘れないように、という意味も込めて書いておきます。


ルーマニアは日本より貧しい国とよく人に言われます。
賃金水準は日本とは違うし、だから物価も安い。
ブカレストでも、路上で物乞いをするお年寄りの方もよく見かけました。
だけどそれは日本でも見掛けないわけではありません。


小学校低学年くらいでしょうか。
コンスタンツァを散策中に、2人の子供が私にルーマニア語で話し掛けてきました。

最初は「アジア人の私に興味持ってるのかな?」と思ったのですが、
よくよく聞いてみると「パン、ありませんか?」と言っています。

あいにく食べ物は持っておらず、習いたてのルー語で
「ごめんね、持ってないや」と答え、立ち去ろうとしました。
それでも後を追いかけてきて「持ってないんですか?」と何度も尋ねられました。


物を略奪しようとしたりするような子たちではなさそうだったし
本当に困ってるなら少しのお金くらいならあげてもよかったかも知れません。
でもどうしてもそこに(物乞いをさせている)母親の陰が無かったとは言えず、
素直に援助してあげることをしないまま、「ごめんね」って振り切ってしまいました。

…と言うよりは、どうすべきかとっさの判断が出来なかったんです。

でもやっぱりその子供たちは、少なくとも日本の子供に比べて
満ち足りた生活はしていなかっただろうし、
そんな子供の姿をじかに見たのが初めてだったので、ショックでした。
今だに後悔と言うか、どういう行動をすべきだったのかの結論を出せていません。

そういえば、街を散策中に見掛けた他の子供たちも
(言葉は悪いですが)着古したぼろきれの様な服を着ていました。
様々な人や民族が集まる街ゆえ、そうした人もたくさん住んでいるのでしょう。

多くの人がビーチでバカンスを過している一方で
こうした貧しい生活をしている人が居るという格差社会を見せつけられた日でした。



ちょっとネガティブな話をしましたが
こう言った問題はルーマニアだけでなく、あらゆる国でも言えることだと思います。
なのでこれから旅に行く時には、そうした現実もきちんと受け止めつつ
「頭を使って」物事を見ていく必要があるんだと、改めて感じました。

それでもコンスタンツァ、綺麗な景色の見える街なので
一度足をのばしてみてください☆

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4 Comments

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はじめまして。日本の、それも大阪 (ユリアナファン)
2013-01-26 21:11:17
コンスタンツァといえば、ユリアナ・プシキラ(Iuliana Puschila)さんの出身地ですね。
youtubeでルーマニアの国歌のポップヴァージョンや
ジュニアユーロビジョンのルーマニア国内予選の画像
を見て激しく感動してしまい、歌の意味がわかるように
なりたいと思ってルーマニア語を学びました。

コマネチやチャウシェスクの言葉を、まさか自分が習う
などとは思っても見なかったのですが・・・

2重母音と2重子音の連続、後ろにくっつく冠詞、今までイタリア語とスペイン語の学習経験がある僕にとっても、
これらとそっくりでありながらまったく似ても似つかぬこの
不思議な言語が生み出すリズムは、欧州の他国のポッ
プスとは異なる響きをもって迫ってきます。



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★ユリアナファンさん (サオリ)
2013-02-06 17:29:39
コメントありがとうございます。
歌手は違えど、音楽がきっかけでルーマニア語を勉強するという
同じ経歴(笑)をお持ちの方がいらっしゃって嬉しいです。
ユリアナファンさんは独学でされているのでしょうか?

私も他言語を学習していますが、
独特(かつ複雑)な文法・音は言語的にも面白く
歌になっても魅力的だなぁと常々感じています。

昨夏は日本でもINNAとAlexandra Stanが取り上げられましたが
(このおふた方もコンスタンツァ出身ですね)
やはり歌詞が英語だったのが、個人的には残念!
日本で原語でもCDが出れば良いのに…と思うばかりです。
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Unknown (ユリアナファン)
2013-05-02 16:14:49
やっぱりあれかな、歌詞が英語だと外国で受けがいい、ということでしょうか・・・
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★ユリアナファンさん (サオリ)
2013-05-02 22:55:26
おそらくそうでしょうね…。
英語も堪能なようですし、
彼女たちは海外志向が強いんだと思います´`
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