レッドソックスのユニフォーーム騒動。ニューヨーク・タイムズにこんな記事が載っていた。
↓以下その拙訳→もと記事→◆◆◆◆◆
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まじないの仕組み:本当な呪われたのは誰だ?
二週間前、建設作業員がヤンキース・スタジアムにレッドソックスのジャージーを埋めたとき、彼は自分がレッド・ソックス・ネーションのヒーローになった気でいた。
敵チームの新しき砦の建設にかかわったそのレッドソックス・ファンはコンクリートの中にデヴィッド・オルティスのユニフォーム埋めて呪わんとしたが、日曜日、ヤンキースはそれを掘り出すことで彼の計画を阻止した。彼らがそれを“発掘の儀式”と呼んだのは皮肉をこめてのことだろう。
だがミッドバレー大で近代ヨーロッパ史を教え、オカルト関係の著書もある、ポール・モノ教授は、「ヤンキースはユニフォームをそのまま埋めておけばよかった」のだと言う。
どうやら、どちらの陣営も呪術は勉強してはいなかったようなのだ。
「一般的にいって、建物のあるところにモノを埋める場合は厄除けになるんですよ」と教授。だから今回のことをそれにあてはめて考えるとレッド・ソックス・ファンの彼は目的とは逆のことをしてしまったんですね。彼はもうちょっと勉強しとくべきでした。
コロンビア大学で人類学を教えるNeni Panourgia教授は魔術か効くかどうかはそれがおかれた状況によるという。つまり重要なのは儀式そのものではなく誰がなんの目的でやるかということなのです。例えばそれは“洗礼の儀式”をクリスチャンと悪魔教カルト信者の双方ともがを行うのと同じことです。
どちらにしてもジャージーを埋めるという儀式は古代史と神話学に影響を受けているようだ。コロンビア大学で人類学を教えるマイケル・サイデル教授は今回のオルティスのジャージー騒動は“アキレスの鎧”のようだという。
「誰が盾をもっていて、誰が甲冑を持っているか?まさにこれは『イリアッド』のテーマでもあるのです。これは人が身につけるものが持つ護符のようなパワーみたいなものです。同様のモチーフを使ったエピソードが古典文学の中に多くみられます」
オルティスの不振はこのジャージーのせいだったという人もいる。彼は開幕から17打席連続ノーヒットというさんざんなスタートだった。そして今週になってやっと彼の運は上向いた。ジャージーはボストンに送られジミーファンドのチャリティ・オークションにかけられるという。その後オルティスはクリーブランド・インディアンズ戦で10打席で3安打をマークした。
オルティスはこの騒動について「別になんも気にもしてねーよ」と乱暴に言放った。
何かを埋めるということ、特に名前のついたものを埋めるということは古代エジプトから現代イラクに至るまで行われている。
一般的に祈りの儀式は悪霊退散のために家の石に文字を刻みつけることで行う。名前は鉛の板に刻まれることもあった。金属は“あの世”へとつながるものの象徴であったのだ。次にそれは埋められるのである。
だが昨年、ヤンキースを見舞った“呪い”はもっと単純なものだった。一匹のリスがライト・ポールを上り下りしたのだが、これはまさにラタトスクの神話の再現だった。
エール大学で古代の北欧と英国について教えているロバータ・フランクは昨年8月本紙のインタビューにおいて、それは鳥肌モノの類似をみせていたと語りそれがレッドソックスの台頭を意味しているのだと説明した。そして実際そうなった。
同じ結果を期待してユニフォームを埋めた作業員のジーノ・カスティノーリ氏だったが、彼はなにも自然科学者の機嫌を損ねずとも、せめて歴史学者に教えを請うておけば間違いに気が付いたはずだ。
「つまり、彼はヤンキースのユニフォームをッレッドソックスの球場に埋めるべきだったんです」とは前出のモノ教授。「こっちだっら意味があった。ヤンキースからレッドソックスに送られるあらゆる障気を祓うことができたのです」
…とはいっても彼がコンクリートにユニフォームを投げ込むときにカスティノーリがヨーロッパの習わしと古代エジプトの神話を比べてみるなんてことをするはずもないか。
だが前出のサイダル教授はこう結んだ。
「たとえそれが勘違いによる行動だとしても、それはそれで文化的なジェスチャーといえるのです」
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以上
結局、あまりまじないのハウツーはわかんなかったけど、ニューヨーク・タイムズってタマにこういうヒマつぶしみたいな記事がある。松坂の入団が決まった一昨年は血液型による性格判断が日本にはあるらしいなんてのをやってた。アメリカ人はそんなもん信じてないから余計にヒマつぶしテイストが増してると思うんだけど(笑)
まぁ、ヒマつぶしだから特にこれといってコメントもないけど、いろんなこと研究してるセンセーが居るんだな…っていうのと“まじない”も“のろい”も漢字だとどっちも“呪い”なんだなぁ…と。
あと「ラタトスク」をウィキペディアで見てみたら日本語版のほうは北欧神話に関することだけがちょろっと載ってただけなのに英語版のほうは「新・ボクらの太陽 逆襲のサバタ」とか「テイルズ・オブ・シンフォニア-ラタトスクの騎士」という日本のゲームにラタトスクってキャラが出てくるなんてことまで書いてあった。
さらには「テイルズ・オブ・シンフォニア-ラタトスクの騎士」は英語版にはウィキペディアは詳しく書かれた項目があるのにも日本語版のほうは空欄のページがあっただけ。
日本のインターネットももっと頑張ってくれ。
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