偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

●がんばれ!ベアーズ日本に来る?(後編)

2005年07月25日 00時05分39秒 | ◎海外スポーツ&ニュース見出しdeポン
タイトル

がんばれ!ベアーズ 1976~2005


前編より続く
さて
再び2005年版のトピックスへ
On Friday, a new version of the film starring another Oscar winner -- Billy Bob Thornton, who won an Oscar for his screenplay of the 1996 film "Sling Blade" -- opens at theaters nationwide.
(この金曜日、もうひとりのオスカー受賞者ビリー・ボブ・ソーントン主演(こちらは1996年の「スリング・ブレイズ」で脚本賞だが)の、そのニューバージョンが、全米公開される。)

 前作はテータム・オニールの人気がすごかったんでテータム主演の映画って感じだったけど、今回はオヤジが主役みたいだ。脚本的にはもともとオヤジの人生のハナシだったけどね。

 そう、脚本といえばリメイク版はオリジナル版とどれくらい違いがあるのか気になるところだが
あまり変わって欲しくないという気持ちと
変えるならどう料理するのかお手並み拝見しましょうか?っていう期待感と両方が複雑なところだ

the structure is largely unchanged from the original script written by Bill Lancaster (Burt's son) 30 years ago
 30年前にビル・ランカスターによって書かれた脚本と大きな違いはない

…そうだ。
Burt's sonとあるが、オリジナル版の脚本を書いたのはあの名優バート・ランカスターの息子だったのだ。
そうそう、さっきいってたテータム・オニールライアン・オニールという俳優の娘。
ついでにいっちゃうとのちにテニスプレイヤーのジョン・マッケンローと結婚。
もう離婚したけどね(笑)
マッケンローオニールアイリッシュ系の名前だね。
名前ネタは今度ね。今度があるかどうかは不明だけど(笑)
なんなら「マッケンロー」「オニール」で自分で検索してみてもいいよ
でもきっと「薬物問題」の記事がごっそりひっかかると思うよ(苦笑)

とハナシがまたそれてしまったね
さて脚本には大きな違いはないっていうけど写真で見るかぎれモリス(監督)役がなんかカッコよすぎるぜ。
あんまりおちぶれている風に見えない

そんなこんなで公式サイトも見てみた↓

Buttermaker pitched 2/3 of an inning in the majors a long time ago, and since then, baseball's only been something he can use as a pickup line in a bar," says Billy Bob Thornton
(バターメイカーってやつはメジャーでは大昔に2/3イニング投げたっきりで、今となっては野球はナンパのための話題でしかないのさ。とはモリスを演じたソーントン。)

 確か前作のモリスはSFジャイアンツ傘下のマイナー止まりで春季キャンプでテッド・ウィリアムスを三振にとったことがあるのが唯一の自慢という設定だったが、メジャーに昇格した経験がある分だけ2005年版のほうが少しマシになってしまっているか?
 問題なのは2/3イニングの内容だが?1/3から登板してとりあえずはイニングをしめくくったのか、2死までいったもののメッタ打ちをくらって降板したのか?せめて後者であることを切望してやまない…(笑)。

なんか全体的になんかスマートになっちゃったのかなぁ。

でも
この映画のキャッチコピーが
Baseball has rules. Meet the exceptions

 There is no rule without exceptions(例外のないルールはない)なんて言い方はよく日本語でもするが、別にベアーズが野球のルールそのものを無視しているということではなくメンバーのキャラやダメさ加減を含めチームのハチャメチャ(←死語?)ぶりをいっているのだろう。
弱小ダメチームが強くなっていくっていう“奇跡”も含んでいるのか?

野球ってのはきっちりセオリーのスポーツやけど、掟破り見せまっせー、江川はん…

 みたいなニュアンスだろう…って江川はかんけーないけど(笑)

 このキャッチコピーにウソがなければ前作のようなワイルドさが期待できそう
ワイルドといえば前作ではサウンドトラックはビゼー音楽「カルメン」を効果的に使ってコミカルな雰囲気を出してたけど、今回はどうなんだろう?
予告編を見た限りでは「時の踊り」がかかっていたが、試合シーン、フツーなロックサウンドなのかも。

さて
主役はおっさん(監督)一人になったっぽいとはいっても、オリジナル版からのファンとしては一応はアマンダ役も気にはなる
SAMMI KANE KRAFT?聞いたことないなぁ。っていうか子役なんて新人であたり前か。(むしろ9歳でオスカーなんてほうが異常(笑))

SAMMI began playing ball around the age of 4 in New York City. Coached by her father in baseball, she led several teams to championships. Pitching is her specialty.She also excels in basketball and played on her hometown's All-Star Girls Basketball Team.
(サミーは4歳ぐらいからニューヨークで野球を始めた。彼女の父の指導を受け、チームをチャンピオンシップに導いたこともある。ポジションは主にピッチャー。彼女はバスケットボールにも秀でていて地元の女子選抜チームでプレイしていたこともある。)

つまりケイティーちゃんに負けず劣らずのアスリートなわけね。
 
 でもこうい子コを掘り出して採用するあたりが日本映画の映画とアメリカ映画の違うところだ。
 アメリカ映画のスポーツモノって、プレイヤーたちが実にいい動きをする。スポーツものにかぎらず、ミュージシャンの役とかもね。画面の迫力が違う。
 楽器なんかは経験があまりない場合はとにかく特訓して、そのままでもイケそうなくらい上達しても、音だけは吹き替えにしたりして徹底的にリアリズムを追求したりする。
 石橋貴明「メジャーリーグ2」にキャスティングされたのも彼の野球の経験と無関係ではなかったはず。あれもボールはCGらしいが、選手のフォームが腰抜けだったら迫力も全然違っていただろう。

 だから長嶋一茂の主演した「ミスタールーキー」って映画は世間的にはB級扱いかもしれないけど、日本のスポーツ映画の中ではプレイシーンにかなりのリアリティがあったので個人的には楽しく見れた。
 まぁ、スポーツ映画って特定の趣味・趣向に訴える要素も大きいのでつまり往々にして訴求対象がせばりがちなので、よほどのことがない限りはなかなか一流品扱いはされないけどね。

ついでにサミーのバイオをもうひとつ

Sammi would like to go to the Olympics one day, but has not decided in what event yet.
サミーはいつかオリンピックに出たいと思っているが種目はまだ決めていない)

種目が決まってない…ってところがアメリカっぽいよね。
アメリカだとメジャースポーツの第一線で活躍してる選手でも、学生時代は違うスポーツやってたとか、種目違いでドラフトにかかっちゃう選手なんてのもいたりする。
 中にはプロになってからも本当に掛け持ちしちゃう選手もいるってんだからスゴイ。

日本ぢゃかんがえらんないよね。

さて、シメは主演のソーントンのコメント

Thornton takes pride that his home state has produced great Major League players like Don Kessinger, Brooks Robinson and the brother pitching duo of Dizzy and Paul (Daffy) Dean.
 ソーントンは彼の出身、アーカンソー州が、ドン・キッシンジャーブルックス・ロビンソン、そして兄弟投手コンビのディジー・ディーンポール・ディーンといった偉大なメジャーリーガーを生み出したことに誇らしく思っている。

 ここで英語ウンチクをひとつ。
アーカンソーってARKANSASって書くのにアーカンサスとは読まないよね
これって昔はこの地名に関していろんな綴りといろんな発音が存在したらいんだけど1881年の議会でこういう綴りと読み方に決まったらしい。
アメリカっていろんな国から来た人たちがいるからこういうコトがおきるんだろうね。
ちなみにウィスコンシン州にはARKANSAWなんてとこがあったりするからますますややこしい。

ソーントンのコメントの続き

"I would have loved to have pitched for the old Gas House Gang in St. Louis in the 1930's," said Thornton. "With Dizzy and Paul Dean and Leo Durocher as our shortstop, man -- that would have been fun."
(おれはガスタンク・ギャングっていわれたころの1930年代のカージナルスで投げてみたかったんだよね。
ディジーとポールのディーン兄弟、それにショートのレオ・ドローチャーとかといっしよにね。いいだろうなぁ)


 文中のレオ・ドローチャーだけど、彼は4球団を渡り歩いたがヤンキースドジャースといったチームの選手として語られることが多いので「as our shortstop」という言い回しになったのだろう。
 (ついでに言うと日本ではドローチャー太平洋クラブ(西武の前身)の監督になりそこねたことでも有名。)

 2005年のリメイク版はコギレイになっちゃってるっぽいねと書いたけど、こういう映画を野球小僧や野球少女が集まって作っているのは嬉しい。彼のオフィシャルサイトの扉にはカージナルスのロゴがはいっているという野球バカぶり


モリス比較



モリスの比較。左が1976年版のウォルター・マッソー。ヤニとアルコールが臭ってきそうな、いかにもって雰囲気だ。

アマンダ対決


ある意味天才少女対決?。左がオリジナル版のテータム・オニール。今見ると広末っぽくみえる。当時は自分もガキだったのでティーンアイドルといわれてもあまりピンとこなかった(笑)

「がんばれ!ベアーズ」のチラシ



1976年版のチラシ。扱いはW主演といったところだったか…。
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2 コメント

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TBありがとうございました (フロッピー)
2005-07-26 17:21:28
こんにちは。テイタムと広末…そう言われればなにげに似ていますねえ(^-^)私は、ケリーが布施明に似ているかなあと思ったり…
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フロッピーさん (管理人)
2005-07-26 21:44:55
コメントありがとうございます。

布施明といえばオリビア・ハッセーが久々に映画に出て日本にもきてましたね。
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