偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

●中村俊輔は我らがBHOYなのだ

2005年07月29日 16時56分37秒 | ◎海外スポーツ&ニュース見出しdeポン
中村俊輔:表紙



NAKAMURA'S OUR JAPANESE'S BHOY

hoops版
 野球もいいけどサッカーもね。というわけで今回は中村俊輔ネタ。でも「MLB見出しでポン」のカテゴリーに入れておくと誰も見てくれない気がするので「スポーツ」っていうことで。

 中村俊輔ネタといえばもちろん、ヤツがスコットランドに渡ったこと。スコットランドというと日本人がイメージするのは最近「サタデーナイト(SATURDAY NIGGHT)」「ペコリナイト(pecori night)」としてゴリエにカバーされたことでも有名なBCR(ベテ・シティ・ローラーズ)だろうか?パット・マッグリン&スコッティーズ(Pat McGlynn's Scotties)なんてのもあったっけ。…ってそんなネタ若者は誰もしらねーってか?
 はたまた映画「ブレイヴ・ハート」「ハイランダー」ショーン・コネリーにネス湖のネッシーにツチノコ…ってこれは違うか(笑)

 あとスコットランドっていうと思い出すのがスコッチキャンディーの「チェルシー」ね、スコットランドなのに「チェルシー」とはこれいかに?という感じだが、イギリスって国は複雑なのだ。(まぁ、これは明治製菓がつけたってだけだけどな(笑)…ハナシのフリっていうことで…)

 サッカーネタでスコットランドというと記憶に新しいのが2002日韓国W杯。着々と予選勝ち進んでいったいわば“身内”のイングランドを応援しないばかりか、逆にイングランドの対戦チームのカラーのTシャツが売れまくったたとか。スコットランドの人たちは300年前にイングランドに併合されたことをいまだ根に持っているのでいい感情は持っていないのだそうだ。

 この俊輔の行ったセルティックというチームもそんな英国のモザイク模様と無縁ではない。さっきのチェルシーのネタぢゃないけどニュースを見てあれ?っと思った人もいるかと思う。

 スコットランドなのにセルティック

 そう、セルティックといえばスポーツファンが思い出すのはNBAのボストン・セルティックス。これはボストンにアイルランド系の移民が多かったことに由来するが、あのエンヤらアイリッシュ系アーチストの影響で“ケルト”という言葉が流行ったことがあったのでケルトといえばアイルランドぢゃねーの?ってのが世間一般のイメージだと思う。
 でも、もうちょっと知ってる人はケルト人アイルランドだけでなくスコットランドなどその他のにも広く分布しているので、まぁスコットランドケルト文化を受継ぐ人がいても不思議はないぜとハナシは完結してしまうかもしれない。

 しかしこのスコットランドの大都市グラスゴーに本拠を置くセルティックというのチーム、実はそもそものチーム創立のなりたちからしてアイリッシュ系の人たちが作ったのだ。
 だからチームカラーも「緑」だったりする。毎年3月17日のセント・パトリック・デイというアイリッシュの旗日のあたりになると世界中のアイリッシュたちが緑のものを身につけて街を練り歩くってのをニュースなどで見たことのある人もいるかと思う。
St_PatricksDay
 その日はメジャーリーガーたちも緑のキャップをかぶってプレイするから野茂石井のニュースを見てなんぢゃこりゃ?って思った人もいることだろう。

 セルティックFCの地元グラスゴーにはレンジャーズというライバルチームがありリーグではこの2チームが常に優勝争いをしているといっても過言ではない。当然、ファン同士も火花を散らすわけだが巨人 vs 阪神などという生易しいものではないのだ。
 まぁ、欧州や南米のスポーツファンは日本と較べたらどこも荒っぽいんだろうけど、この2チームの間には宗教的な背景もあるのだ。そういえばピンとくる人も多いと思うが、アイルランド系といえばカソリック。セルティックのサポーターはアイルランド系が占め、プロテンスタント系のレンジャーズ・サポーターと宗教的にも対立するという図式があるのだ。

 こういった類の事情は日本だとほとんど馴染みのないが、向こうぢゃ当たり前のように日常にあるのだ。例えばあのケネディ大統領が当選したときに話題になったのはその若さやルックスだけでなく初のアイリッシュ系カソリックの大統領だということが大きかったのだ。
 WASPという言葉があるがこれはWhite Anglo-Saxon Protestant(アングロサクソン系白人でプロテスタント)の略で、これがアメリカの支配階級のスタンダードだとされ、歴代の大統領はみなプロテスタントだった。
 暗殺されたのもこのことと無関係ではないというハナシだ。

 そんなわけで「政治とスポーツ」は関係ないなんて言うけど日本以外では宗教も政治もスポーツも関係ありまくりなわけだ。

 2002年W杯のときにベッカムのジャージーを着てイングランドを応援してるギャルたちを見て「このバカ女どもがぁ」と腹立たしくもあったけど今になってみればそのいい加減さが日本の戦後60年の平和を支えてきたのかもしれない。
 日の丸焼かれてもヨン様などと浮かれているオバちゃんたちはどうかと思うけど、仕返しにうって出るよりはマシだ。

 クリスマスをエッチの口実にして、大晦日には蜜柑を頬ばりながら除夜の鐘を聞き、元旦になれば神社に行き、3月になったら英会話教室のつきあいで聖パトリックの日のパレードにも加わり、お盆には帰省しお寺に墓参りをし、秋になったらダースベイダーのカッコがしたいがためにハロウィンハーティに参加するなんていうのは意外といいことなのかも。

 過熱するファンを懸念してか「Glasgow Rangers Fans v Glasgow Celtic Fans」なんていうサイトもある。
 日本の野球に例えるなら「巨人×阪神ドットコム」みたいなかんじだろうか(…ってまた例えが野球かよ(苦笑))
サイトの入り口には「すぐ怒る人は入らないでね」と注意書きが…
ケンカしないで仲良く笑いながら観戦しましょうよというわけだ。

 そんなこんなで最上段の写真は「CELTIC VIEW」というクラブ・マガジンの表紙。まぁいってみれば「月刊ジャイアンツ」みたいなものだ(笑)
 表紙にもアイリッシュ風味が出てるね。BHOYSというのはアイリッシュ(コーク方言?)なスラングで男とか人という意味。さらにいうとBHOYSCelticの愛称だ。インディアンズの選手たちをTRIBEというようなもの。(例えが全部野球だな(笑))

 俊輔の入団は公式サイトでもトップニュースになっている

New signing Shunsuke Nakamura is looking forward to starting his career at Celtic, and is aiming to help the Hoops regain the league championship.(新契約の中村俊輔セルティックでの彼のキャリアがはじまるのを楽しみにしいる。そしてセルティックのリーグ制覇への貢献を目指す。)

Hoopsというのもセルティックの愛称であの緑の横縞のユニフォームからきている。

そんなわけでサイトデザインも期間限定(この記事が最新である間だけ)でhoopsバージョンにしてみた(でも缶の中身はCarlingぢゃないよ)

 というわけでお気づきのことと思うが最新でなくなったのだがせっかくなので、そんときの様を左に縮小して貼ってみました(笑)


 ちなみにNBAも「セルティックス」と発音するが、ケルト人の~という意味で使うときは「ケルティック」と発音するそうだ。

 さて久しぶりに文字式DJ、今日のオススメの一曲はアイルランドのロックバンドの名曲を本国よりも日本で先にブレークしたイタリア系アメリカ人のグループが歌うという図式に世界平和への願いをこめて。あと麻薬撲滅もね…。

 ボン・ジョヴィ「ヤツらは街へ」(Bon Jovi「The Boys Are Back In Town」)

がんばれ俊輔!

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