今回のミッチェル・レポートのミッチェル氏はレッドソッスクスの重役も務めているので、なんらかのバイアスがかかってそれでレッドソックスのカレント・ロスターが誰もいないのではないかと疑う声が多いらしい。
現・元17人もの選手を“輩出”してしまったボルチモアの地元紙もだまっちゃいない
Some question Mitchell's connections
それでふと思い出したことがある。ほんの一ヶ月くらい前、スポーツ専門放送局のESPNはサンフランシスコ・クロニクルのマーク・フェイナル・ワダとニューヨーク・デイリー・ニュースのT.Jクインというドーピング問題の報道をリードしていた2つのメディアそれぞれからやり手レポーターを引き抜いた。
特にフェイナル・ワダ氏は同僚のランス・ウィリアムス氏と共著で「Game of Shadows」という映画化もきまったボンズの暴露本で広くドーピング問題を提起した人物。スポーツ界のボブ・ウッドワードといっても過言ではないような人物だ。
で、実は、…というかカタギの社会(笑)ではむしろこっちの身分のほうが有名なんだろうがミッチェル氏はディズニーの会長であり、ディズニーといえばESPNの親会社でもある。
つまりドーピング問題を最もよく知るエキスパートを抱え込んでしまったのでもしバイアスという新たなる闇があるとすればそれを暴くのは困難だ。
まぁ、だけどアメリカといえばそもそも司法取引のお国柄なんで、“政治的意図”とは別に捜査協力の名のもと記載を免れた人物なんてのもいるかもしれない。
だから載ってない人物がいるということをを理由にドーピング狩りが減速させないほうがいい。とりあえず考えなきゃいけないのは名前の出た人物の関与の信憑性だけだ。
今回、免れた人物がいたとしてもそれは別に国と取引きしたわけではないので、最終的に逃げ切れたわけではないし、先に晒された選手が「あいつはなんで載ってねーんだ」とやけくそになって何か証拠や証言を出すかもしれないしね。
ところで「Mark Fainaru-Wada」って、これだけきれいにローマ字っぽい母音の並びも珍しい。綴りをじっと見ているとまるでアキバ系のハンドルネームみたいだ(笑)
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