フィンランドの北端にあるUTSJOKI(ウツヨキ)に日没が訪れた。
7月21日にウツヨキから約200km南にあるIVALO(イヴァロ)に日没が来て6日目だった。
また、ウツヨキにおいては5月16 or 17日以来? で、約70日ぶりの日没となる。
当地では1年の約1/5は太陽が地平線下に隠れず、それ以上に白夜の日々が続くことになる。
ちょっと、想像がつかない。そして、この後に訪れる冬では太陽が顔を出さない日々(極夜:kaamos)も同じだけ続くのだろう。
このことだけでも、北極圏とはかくも過酷な環境なのであることを再認識してしまった。
実際には、ウツヨキは観測地点としては最北であるが、フィンランドの国土の中での最北端ではない。
わずかであるが、その北にNUORGAM(ヌオルガム)というノルウェーと国境を接する場所がある。北緯70度を越える位置にある。(道路での距離は、約50km北東)
ヌオルガムには直接行ったことはないが、以前SAARISELKÄ(サーリセルカ)からROVANIEMI(ロヴァニエミ)へ行くバスに乗ったことがある。
たしかサーリセルカを9時前に出てお昼過ぎにロヴァニエミに着くのであるが、そのバスはヌオルガムが始発のなのである。
朝5時くらいに出発して、途中INARI(イナリ)、IVALO(イヴァロ)、SAARISELKÄ(サーリセルカ)、SODANKYLÄ(ソダンキュラ)の街々を経て、ロヴァニエミに至るという総走行距離500kmの長距離バスなのだ。
いったい、ヌオルガムから乗り込む客は何人いるのだろうか。
ウツヨキやヌオルガムに機会を作って是非訪れ、ノルウェーとの国境を越えてみたい。それも、冬に。
寒そうだ!
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フィンランドの日の出、日の入り
旧題・フィンランドの日照時間ウォッチング
2006年7月27日(木)
場 所 | 日の出 | 日の入り | 日の長さ | 前日比 |
UTSJOKI ウツヨキ フィンランド北端部 北緯69度50分 | 01時35分 | 00時40分 | 23時間05分 | -55分 |
SAARISELKÄ サーリセルカ ラップランドのリゾート地 北緯68度20分 | 02時48分 | 23時41分 | 20時間53分 | -13分 |
SODANKYLÄ ソダンキュラ ラップランド 北緯67度20分 | 03時15分 | 23時22分 | 20時間07分 | -10分 |
ROVANIEMI ロヴァニエミ 北極圏の南8Kmラップランド最大の都市 北緯66度30分 | 03時36分 | 23時09分 | 19時間33分 | -9分 |
OULU オウル フィンランド北部の大都市 北緯65度00分 | 03時59分 | 22時48分 | 18時間49分 | -8分 |
HELSINKI ヘルシンキ フィンランド南端部 北緯60度10分 | 04時49分 | 22時04分 | 17時間15分 | -5分 |
東京 日本 北緯35度40分 | 04時45分 | 18時50分 | 14時間05分 | -2分 |
※上記の時間は、FINNISH METEOROGICAL INSTITUTE のデータを基に作成致しました。
比較対照用に東京の日の出、日の入りを追加。(国立天文台天文情報センター暦計算室より)
※表の上から下に行くに連れて緯度が低くなっています。薄い黄色地の都市はラップランドの地域です。
14.07.2006 フォーマット改定
南に行ってアデリーペンギンとコンタクトをとる事にもあこがれていますが、北の最果てに行ってみたいです~。
礼文島の最北端の岬に行った時からの夢かもしれません。
スヴァルバード(ノルウェー)なんてどうでしょう?
北緯80度の世界です。南極よりも行きやすいですよ。
○もうひとつ
端っこの話で自分の頭に深く刷り込まれているのが、幼少の砌にTV番組「兼高かおる世界の旅」が南極点を訪れ、南極点に立てられたポールを中心に回るシーンが映ってました。
一周すると全ての経度を回ることになるので、『世界一周』なるというナレーションに感動した思い出があります。