昨年10月に劇場公開された映画「天間荘の三姉妹」のBlu-ray、DVDの発売・レンタルが始まりました。
この映画は、
交通事故に遭い、臨死状態に陥った少女・小川たまえ(のん)の魂が、天界と地上の間の三ツ瀬という街にある老舗旅館「天間荘」にとどまり、様々な出会いと別れを経験する中で、『現世の肉体に戻るか、そのまま天界へ旅立つか』という選択を迫られる物語です。
公開当時は「天間荘の三姉妹」というタイトルでしたが、Blu-ray・DVD化にあたり『天間荘の三姉妹 -スカイハイ-』と改められました。
「スカイハイ」と聞いてピンとくる人も多いと思います。この映画は、髙橋ツトム氏の漫画「スカイハイ」のスピンオフ作品が原作となっているのです。
「スカイハイ」とは、
不慮の事故や殺人によって命を落とした者が訪れる「怨みの門」の門番であるイズコが、死者に、
「死を受け入れて、天国で再生を待つか」
「死を受け入れず、現世で彷徨い続けるか」
「現世の人間を1人呪い殺し、地獄へ逝くか」
のどれかを選択させる、という物語。
釈由美子さん主演で、ドラマや映画にもなりました。
タイトルに「スカイハイ」を加えたのはよかったと思います。
(原作漫画の方のタイトルは、ちゃんと『天間荘の三姉妹 スカイハイ』となっているのに、映画で「スカイハイ」を取ってしまったのは正解だったのか、逆に僕にはちょっと疑問で・・・)
「〇〇の三姉妹」だけだと、恋愛とか家族の諍いとかいう日常の生活の中で起こる人間模様を描いた物語のように思われてしまいそうな気がしていました。
「スカイハイ」のスピンオフと知っていれば劇場へ観に行ったのに、という人は少なからずいたと思います。
大切な人を残して先に逝ってしまった者の後悔。
大切な人を亡くして、一人残ってしまった者の悲しみ。
様々な感情に翻弄される少女・たまえの魂が下した決断とは?
そもそも三ツ瀬とは何なのか?天間荘の真の役割とは?
僕は、何度も映画館に足を運んで、何度もぽろぽろ涙をこぼしました。
泣いていることを周りの客に悟られたくなくて懸命に我慢しても、身につまされる体験がいくつも思い出されて、こらえきれませんでした。
魂とか、死後の世界とかに興味がない方も、一度ご覧に待ってみてください。
最後には、前向きに生きていこう、と元気を与えてくれる作品です。
(この映画には、地震や津波を想起させるシーンが含まれています)
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