sweetmagicのブログ

写真付きで日記や趣味のライブ参戦、芸術鑑賞、映画鑑賞、ピアノのレッスンなどをのんびり書こうと思います。

『永い言い訳』

2016-10-25 12:04:04 | 映画、DVD
最近、睡眠不足が続いたからなのか喉が痛くなり熱も少しあったみたい。
薬を4日分処方してもらったので飲んでます。昨年もこの時期に風邪を
ひいたような気がします。風邪なのかしら。

張り切って遊びすぎかな。
だってあまりにも家が静かなんだもん。
って、意味がわからないですよね~


映画のお話。
友達がこの映画 は『君の名は』よりも泣けたと言っていましたので
観てきました。
6回お金を払って見ると1回おまけで見られるので今回は無料でした。
v\(^o^)/v


主人公は作家・津村啓。
テレビにも引っ張りだこで売れっ子だけれどコンプレックスが一つある。
本名が衣笠幸夫。野球界の名選手と同じ名前と言うだけで注目をあびてしまう。
これが幸夫のねじれた性格となっている。

妻の夏子は美容師。
幸夫が就職活動中に飛び込んだ美容室で偶然再会する。
小説を書くんじゃなかったの?書いたらいいじゃない。と話す。
二人は付き合うようになり結婚。幸夫が稼げなかったころは家計を支えていた。


物語は自宅で夏子が幸夫の髪を切っているシーンから始まります。
話をしているうちに幸夫は何だか不機嫌になっていました。
何が不満なのかしら。夏子がみんなの前で作家の名前ではなく
本名の幸夫を呼ぶからなのかぁ。。。
幸夫の髪を切りおわった夏子は女友達とバス旅行にでかける。
夏子「後片付けはお願いね。」
幸夫「そのつもりだよ。」
それが幸夫と夏子の最後の会話だった。


言ってらっしゃい。も気をつけてね。とか楽しんでおいで。とかも言わないの?
ちょっと思いました。


その夜、幸夫は浮気相手を家に呼んでいた。
翌朝、バス事故で突然妻を失ったことを知る幸夫。
夏子が亡くなったと聞いても涙を流すことさえできないでいた。
幸夫は悲しさを演じることしかできなかったのである。


えっ~、夫婦の仲は冷えきっていたのでしょうか。
そう言えば、出かける前に夏子に髪を切ってもらっているときの会話も
夏子に文句、愚痴ばかり言っていた。夏子は穏やかに受け答えして
いるようだったけれど。
ずっとそばにいて離れることはないと思っていたから夏子に甘えて
いたのでしょうか。
幸夫は浮気もしていたし、夏子をもう愛していなかったから悲しく
なかったのでしょうか。
ダブル不倫の話かと思ったら全然違いました。
相変わらずどんな映画なのか予備知識なしで観てしまう私です。


トラックの運転手で不在がちな友達のこどもたちの面倒をみる幸夫。



最後に奥さんからかかってきた電話の伝言メッセージ。
何度も何度も伝言メッセージを聞いている。



浮気相手もいなくなり、寄り添う人もいない。
幸夫は同じ事故で夏子と一緒に亡くなった女性の家族、
トラックの運転手をしている夫、中学受験を控える小学生の男の子。
保育園に行くくらいの女の子と出会あった。
子どもがいない幸夫にとっては自分とは対局にいる幸せな一家。
彼らと接していくうちに夏子との生前の関係を見つめなおす。
彼らと過ごす時間が幸夫に変化をもたらしていく。



永い言い訳を書くきっかけは?という質問に監督で作家の西川美和さんは

人には言えない後味の悪い別れを消化できない思いでいるというのは
どこにでもある。そういうことを書きたかった。

身近な人に対してついぞんざいな態度をとってしまったり、
あの時もう一言声をかけておけば良かったのに・・・
と思ったことをやらずに済ませてしまうことが自分自身も多いので、
本を書きながら自分の人生を振り返る旅をするっていうような
体験だったりします。


西川美和さんは自分の人生を非常に反省したと言っていたそうです。若いのに。40代か・・・
私もそういうことあります。一つ一つ丁寧に対応することって大変です。
自分の気持ちに余裕がないとできないことかもしれない。
そうよ。疲れているとイライラするでしょ。ネガティブにもなるし。
皆さんはならないのかしら。そうだとしたら強いのね。



ラストシーンは、この人、大丈夫なのかしらと思うような主人公の幸夫が
妻との事を小説にして出版し、小さな賞を取ったお祝いのパーティでした。
彼の表情は謙虚で晴れやかな感じでした。虚勢を張っているような感じが
ないように思えました。


エンドロールで流れる曲がピアノの練習曲・ヘンデル「調子の良い鍛冶屋」でした。
こういう感じの曲はバロックなのでしょうか。よくわからないです。


当たり前の日常のリズム。
それぞれの人だったり、家族なりのリズム。
穏やかに確実に鳴り続けるといいね。








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