社内SE業務日誌

新潟県小千谷市にある通信ケーブルメーカー、三陽工業で、毎日冷や汗かいている社内SEのブログです。

今も昔もバックアップって大切ですよね

2009-10-02 12:46:15 | システム担当

昨日宣言した通り、本日のブログネタは「バックアップ」についてです。

バックアップ、言葉の意味通りいざという時の保険みたいなもん。しかし...これサボると痛めに会いますね、絶対。

さて、余談はこの辺までにしておいて本題に入ります。

私が入社したのは1992年(何度も書きますがこれで歳、バレますね(笑))。コンピュータ室には大きく、その容積の半分近くを占有していた磁気テープ装置がありました。MTですね。
MT装置があるってことは...MTも山のようにありました。現在の状況を考えると笑ってしまうくらい小容量で物理的にでかい、効率が悪い中間媒体でした。そうそう、8インチFDなんかもありました。私、コンピュータ系専門学校出身。学校で5インチフロッピーやらMTやらは見たことありましたが8インチって会社に入って初めて見ました。

当時を思い出すとバックアップに使用していた中間媒体も相当高価。現在に比べると記憶容量当たりの単価が異常に高いものでした。高価でしたから大事に慎重にバックアップ計画を立てて運用。中間媒体も高価でしたがハードディスクはもっと高価でしたからMTを通常運用でも利用しながら工夫してやってたなと当時を懐かしく思います。記憶容量当たりの単価が高ったこともあってシステム設計には相当悩まされ、ま、要するにテーブル設計するにも記憶容量に相当制限があったんで本当に必要な情報が何か夢に出てくるくらい考えたこともシバシバ。今考えるとこの頃の経験が情報分析やら設計作業で相当助けになってるわけです(ちょっと余談でしたね)。

しばらくすると光ディスクを搭載したS7200を導入(OS名がI-TOSからA-VXになったのもこの頃)。光ディスク...MOですね。この頃から毎日ディスク情報をフルバックアップする運用に切り替え。相変わらずMTは通常運用で使用していましたが一歩進化しました。この頃、「おー、記憶単価が随分と下がりましたね」と感じていました。が...この後、劇的に世の中が変化。次に導入したExpress5800/680Aiは集合型DATを搭載ですよ。ハードディスク単価もびっくりする位下がり入社当時、夢にまで出てきた「ディスクがなーーーーーい」お化けから開放されました。バックアップ媒体も思い切ってMTを廃棄。運用から見直し...過去受け払いデータを中間媒体からディスクに変更し過去データ問い合わせシステムを全面変更です(現在は10年前の受け払いデータを瞬時に問い合わせすることが可能だったりします)。

そういや、移行作業時に移行用サーバを借りてMT掛けてディスクに落とし込む作業を一週間くらいやったかな。その後はサーバが680Xiに代わり中間メディアがDATからAITになりました。更に大容量になり、680Xiに思い切ってAITドライブを2機搭載してバックアップ二重化。要するに同じバックアップ内容のAITを2本夜間作り一本は小千谷に、もう一本は東京営業部門に送りバックアップの完全二重化を実現したんです。ネットワーク経由遠隔地バックアップシステムが一般的になりつつある時期でしたが、メインサーバ対向先にもそれなりの仕掛けが必要でコスト高であったことから知恵を絞って考えたバックアップ二重化でした。

運用開始当初は「これでほんとに二重化出来てんのかな?」なんて「これでバックアップ二重化大丈夫よ!」と稟議書を書いたシステム屋本人が言ってしまうと当時の役員に怒られそうですが「若干不安」だったことは否定出来ません。ネットワーク経由遠隔地バックアップがはやってましたし、何だか時代遅れな考えでの二重化ですが「要件は満たしている!!!」です。今なら自信を持って「バックアップ、二重化出来てます」と言えます。
この考えでオープン系システムバックアップシステムも構築しました。これもうまく行ってます。

何だかダラダラと書きましたが、昔も今も共通していることがあります。「バックアップはターゲットソースを格納しているメディア(ま、一般的にはHDDですよね)とバックアップメディアは別々にする」ってことでしょう。たまーに聞く話ですが、同じハードディスクをパーティションを分けして本番環境とは別のパーティションにバックアップを採取してるなんてことですが「あのー、ハードディスク壊れたら終わりだね」です。
バックアップの本質が分かっていれば陥らない事なんですが大切な情報を守るためのバックアップです。ハードウェアが壊れても、そりゃ、ベンダーさんとの保守契約にもよりますが修理が終わるまで或いはハードを調達する間は最悪システムが停止することがありますがハードが手当出来ればシステムは復活します、何とかなります。

しかし...データが吹き飛んだらそうはいかないでしょう。箱が元に戻っても中身が戻ってきません。当社に当てはめ考えると「製品構成データが吹き飛んだら多分会社潰れるな」です。生産計画立案担当も紙でデータ持ってない、システムを台帳として使ってますから尚更です。

如何だったでしょうか。バックアップってとても大事なんですがハードウェアが正常に動いていれば見落としがちなんですよね。システム運用に携わる担当さん、社内SEさんは夜間バックアップが正常に終了しているかくらいは毎日ログ見て確認しましょう。ハードが壊れてバックアップがうまく行ってなかったなんてことがあるとベンダー営業さん呼んで「何でバックアップ出来てないんだ!」なんて罵声を浴びせたりする話も聞きますが罵声浴びせてベンダー営業さんに土下座させてもデータは戻ってきません。バックアップ採取が出来てないのはユーザー責任ですよ。困るのはユーザー企業です。ちょっと偉そうに書きましたがこれが本質ではないでしょうか。私と立場を同じくする社内SEさん、また関係者の皆さん、ご意見があればコメント書き込みしてくださいませ。

コメント
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