豆日記

小豆原一朗の日記

メガネと僕

2010年11月30日 | 豆日記
小さい頃は目がよかった。
みんな大抵そうか。

小学1年くらいに絵を描くことにこりだして、目がどんどん悪くなっていった。
小学5年の時には視力0.5を切ってしまい、メガネをかけなくてはならない状況に。

しかし、僕はビジュアル面のことを心配し、メガネを拒否しつづけた(この頃から自意識過剰であった)。
目を細めたりして、見えるふりを必死にしていた。
「お前そろそろ、メガネ…」くらいに脳はビクッと反応し、「あー、眠くなってきた!」と訳わからない言動を繰り返していた。

しかし、そんな誤魔化しで世を渡っていけるわけもなく、父親に怒鳴られた。

「目が悪いってのはな、病気なんだよ!処方しろ!」

うちの父親は人を不快にする言葉を放つ達人だ。
毎日こんなこと言われたら、僕はノイローゼになってしまうかもしれない。
数日後、メガネを装着した。

それからというもの僕はずっとメガネにお世話になっている。
コンタクトレンズにいったこともあったけど、面倒くさくてやめた。
今ではメガネをかけてない自分よりもかけてる自分の方が好きだとさえ思っている。
しかし、あの日の父親の発言には未だに納得がいってない。

まめ

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