※これはバンド名を決める時、没になったバンド名をリサイクルして構築した物語です。
「ビンの中の葉っぱ」
クマのマママーマ・メーモモ君。
メーモモ君は今日も村の楽器店「シバラーク・アテナ・E店」で働いています。
メーモモ君は仕事熱心でしたが、いつも1人でした。
メーモモ君は恥ずかしがり屋で
「ありがとう」
と
「ごめんなさい」
が言えませんでした。
恥ずかしがり屋の彼は心に嘘をついて自分の気持ちをごまかしました。
その心ない言葉が人を傷つけることもありました。
いつしか周りの人は彼にあまり話しかけなくなりました。
職場も休日も誕生日も彼は1人でした。
自分が嫌われていると思ってるメーモモ君はより心を閉ざしました。
悪いことをしたと思ったら1日の終わりに彼は葉っぱをちぎり「ごめんなさい」と書いて、それをビンに入れました。
そうすると彼の心はスッとしました。
夏も秋も冬も過ぎ、やがてビンは沢山の「ごめんなさい」で一杯になりました。
ある日、メーモモ君は仕事終わりにビンを見て驚きました。
中の葉っぱが虫に食べられてしまったのです。
大切にしてたビンが何の価値もないように思えました。
1人落ち込んでいると、空っぽのビンが自分に話しかけてるように感じました。
「君の中には言葉が沢山詰まってる。
でもそのままじゃ、言葉は埋もれて消えてしまうだろう。
その言葉を消さないためには誰かに伝えること。
それは君が思ってるよりとても簡単なことだよ」
数日後、メーモモ君はある事情で村を引っ越すことになりました。
そして職場にお別れの挨拶に行きました。
メーモモ君は職場のみんなに勇気を出して「今までごめんなさい」と言いました。
何故だか涙が止まりませんでした。
彼は急いで帰ろうとしました。
するとオマエ・ドイテ―ロ店長がメーモモ君を呼び止めました。
熱心に働いてくれた彼にドイテ―ロ店長は感謝の言葉を言いました。
メーモモ君はおどろきました。
みんなも次々と感謝の言葉を言いました。
嫌われていたのではなく、自分が心から話をしようとしてなかった。
こんな当たり前なことにメーモモ君は初めて気づかされました。
みんなとお別れをした帰り道、彼は山で葉っぱを沢山集めました。
そして沢山の葉っぱをビンに丁寧に入れ、それを職場の前に置きました。
葉っぱには「ありがとう」という文字が1枚1枚書いてありました。
それ以来メーモモ君はもうビンに頼ることはなくなりました。
大切と思える友達も出来ました。
彼は相変わらず恥ずかしがり屋でしたが、自分の気持ちに嘘をつくことはなくなりました。
言葉には気持ちを。
気持ちには言葉を。
1つ1つ丁寧に。
ビンに葉っぱを入れるように。
おわり
没になったバンド名
マママーマ・メーモモ
シバラーク・アテナ・E店
オマエ・ドイテ―ロ
まめ
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