
例年のごとく、異常に暑いですね。
皆様お元気でしょうか?
先月からお客さんを入れてのライブを数回やりました。
距離を保って少人数にしたり、時にはお客さんにフェイスシールドつけてもらうという特殊な環境でしたが、僕の中ではとても大きな出来事でした。
目の前で音を共有できること、直で反応が返ってくること、無音でもお客さんの気配がすること、ライブ終わってからの会話、全て尊かったのですが、
「ありがとう」と直接言えたのが一番嬉しかったんです。綺麗事じゃなく。
「ありがとう」って言葉は言われた人よりも言った本人が元気になる回復系呪文だと思ってて。
自分の場合は乱発しすぎて「?」な顔で見られることもあるくらいです。(時に「嘘くさい」と言われてしまう顔の作りなんですが、そこはすみません…)
やっぱり相手の顔が見えないと実感は薄いもので
自粛を経て3ヶ月ぶりに「やっと言えたー」みたいな感覚でした。
思い返すに。
自分の中で蘇ってくるライブの思い出は、会場のつくり、近くで観てた人、スタッフさん、会場出てからの景色、行き帰りの道中だったり。
意外に音楽よりもそれを取り囲むものが色濃く残っています。界隈とか仲間内とか苦手な自分なのに。
多分、ライブって音楽だけじゃないんでしょう。
中心にあるのは音楽だけど、それによって染められていく人や景色が無性に心を軋ませる。
月並みだけど、僕らが輝けるのはみんながいるからなんです。
だからやっぱり直接「ありがとう」を伝えたい。
ライブハウスがなくても死ぬことはないでしょう。
でも、ライブハウスは僕らの見ている景色や人生を確実に彩ってくれるものです。
さて、バンドのワンマンチケットも残り少しになりました。
暑さにも負けず、どうにか一緒に楽しみましょう。ご予約お待ちしています。
あと、札幌のライブハウスLOGの企画でダウンロード式のオムニバスアルバムにソロ名義で「夏休みがおわる」という新曲を収録しました。詳しくはこちら。
●8月31日(月)吉祥寺SHUFFLE presents #SaveTheShuffle vol.18
ハシグチカナデリヤ / ヤジマX (fromモーモールルギャバン) / 小豆原一朗(クオーツ星)
開場19:00/開演19:30
配信2,000
配信チケットはこちら
購入手続き中に「メッセージ欄」がでてきます。
必ずお目当てのバンド名のご記入をお願いいたします。
来場用ご予約はソールドアウトしました

●9月9日(水)@池袋Adm
十三代目梅雨将軍「クオーツ将軍」
開場19:00/開演19:30
前売り¥2500+1D/当日¥3000+1D
クオーツ星(ワンマン)
チケット予約は toumeinotuki@yahoo.co.jp まで
※30名様限定/ライブ配信なし

●9月17(日)(木)渋谷Lamama
「音に撃たるるば Vol.15 -koyubi誕生-」
koyubi
クオーツ星
魚住英里奈
開場19:00/開演19:30
前売2500/当日3000(+1d)
入場可能人数30名様(お店のガイドラインにより)
+配信(URLは近日作成後共有致します。)
ご予約はこちら toumeinotuki@yahoo.co.jp
「大事な感情が欠落してる」
「目が死んでる」
「機械みたい」
散々言われてきた人生でした。
まぁ、昔からわりと動じない方だと自負していました。
鼻血が出ても、脱臼、骨折しても、先生に怒鳴られても、友達と喧嘩した時も後ろを振り向かずに去った方がインパクトを残せると計算していたり
「まあ生きてればそんなこともあるよな」と思って冷静でいられました。
戸愚呂弟から言わせれば「元人間のオレの経験からみて、今のおまえに足りないものがある、危機感だ。」かもしれませんが。
とある日の朝。
夜勤終わりに帰宅してたら大通り沿いの草むらに倒れているおじさんを発見しました。
ぼんやり視界に入って自転車で通り過ぎたのですが、
「結構大変なことかもしれない!」と現場に戻った次第です。
真っ黒く日焼けした体に半袖半ズボン。周りにはレジ袋やワンカップや缶ビールの空き缶。
酔っ払ってそのまま眠ってしまったのか?はたまた家がないおじさんなのか?
何にしてもこんな日差しもない場所に倒れてるなんて尋常じゃない。
そして、生きてるのか?
思い起こせば一週間前の同じく朝方、この大通り沿いで男性が車にひき逃げされたのでした。
人間だけでなく、猫や犬が轢かれるのをみたことがあります。
朝方の大通りは何かと物騒なことが起きるのです。
「本当に死んでたら通報しよう」
乗ってる自転車を傾けて恐る恐るおじさんの顔を覗き込んでみました。
すると、日焼けで真っ黒なおじさんの顔から真っ白な目がカッ!と開き、
ギョロッ!と黒い瞳で僕を睨みつけました。
ギャー!と叫び声をあげてもおかしくない状況ですが
僕は何ごともないように傾けた自転車を無言でゆっくり戻し、ペダルを漕いで帰宅しました。
おじさんが無事でよかった。
連日35℃超え。
この環境下で文字通り白昼堂々と眠れる強者もいれば、
冷房がガンガン効いてる部屋でも眠れない弱者もいます。
僕の部屋は狭いので冷房が比較的近く、風が近距離で体にあたります。効きすぎるのです。
すぐ冷えるのでちょっと弱めたら、暑くなって、強めたら、寒くなって。
先人の叡智を結集して発明し、日々進化を遂げている「空気を調節する便利な機械」すら使いこなせない弱者なんです。
しかし、自分なりに眠れる工夫はしてるつもりです。
大通りの音を遮断する耳栓。日差しが入らぬように遮熱カーテンで遮断。ブルーライトや通知で目が覚めないようにスマホは別部屋に隔離など。そんな工夫も虚しくうまく眠れません。
皆様お元気でしょうか?
先月からお客さんを入れてのライブを数回やりました。
距離を保って少人数にしたり、時にはお客さんにフェイスシールドつけてもらうという特殊な環境でしたが、僕の中ではとても大きな出来事でした。
目の前で音を共有できること、直で反応が返ってくること、無音でもお客さんの気配がすること、ライブ終わってからの会話、全て尊かったのですが、
「ありがとう」と直接言えたのが一番嬉しかったんです。綺麗事じゃなく。
「ありがとう」って言葉は言われた人よりも言った本人が元気になる回復系呪文だと思ってて。
自分の場合は乱発しすぎて「?」な顔で見られることもあるくらいです。(時に「嘘くさい」と言われてしまう顔の作りなんですが、そこはすみません…)
やっぱり相手の顔が見えないと実感は薄いもので
自粛を経て3ヶ月ぶりに「やっと言えたー」みたいな感覚でした。
思い返すに。
自分の中で蘇ってくるライブの思い出は、会場のつくり、近くで観てた人、スタッフさん、会場出てからの景色、行き帰りの道中だったり。
意外に音楽よりもそれを取り囲むものが色濃く残っています。界隈とか仲間内とか苦手な自分なのに。
多分、ライブって音楽だけじゃないんでしょう。
中心にあるのは音楽だけど、それによって染められていく人や景色が無性に心を軋ませる。
月並みだけど、僕らが輝けるのはみんながいるからなんです。
だからやっぱり直接「ありがとう」を伝えたい。
ライブハウスがなくても死ぬことはないでしょう。
でも、ライブハウスは僕らの見ている景色や人生を確実に彩ってくれるものです。
さて、バンドのワンマンチケットも残り少しになりました。
暑さにも負けず、どうにか一緒に楽しみましょう。ご予約お待ちしています。
あと、札幌のライブハウスLOGの企画でダウンロード式のオムニバスアルバムにソロ名義で「夏休みがおわる」という新曲を収録しました。詳しくはこちら。
●8月31日(月)吉祥寺SHUFFLE presents #SaveTheShuffle vol.18
ハシグチカナデリヤ / ヤジマX (fromモーモールルギャバン) / 小豆原一朗(クオーツ星)
開場19:00/開演19:30
配信2,000
配信チケットはこちら
購入手続き中に「メッセージ欄」がでてきます。
必ずお目当てのバンド名のご記入をお願いいたします。
来場用ご予約はソールドアウトしました

●9月9日(水)@池袋Adm
十三代目梅雨将軍「クオーツ将軍」
開場19:00/開演19:30
前売り¥2500+1D/当日¥3000+1D
クオーツ星(ワンマン)
チケット予約は toumeinotuki@yahoo.co.jp まで
※30名様限定/ライブ配信なし

●9月17(日)(木)渋谷Lamama
「音に撃たるるば Vol.15 -koyubi誕生-」
koyubi
クオーツ星
魚住英里奈
開場19:00/開演19:30
前売2500/当日3000(+1d)
入場可能人数30名様(お店のガイドラインにより)
+配信(URLは近日作成後共有致します。)
ご予約はこちら toumeinotuki@yahoo.co.jp
「大事な感情が欠落してる」
「目が死んでる」
「機械みたい」
散々言われてきた人生でした。
まぁ、昔からわりと動じない方だと自負していました。
鼻血が出ても、脱臼、骨折しても、先生に怒鳴られても、友達と喧嘩した時も後ろを振り向かずに去った方がインパクトを残せると計算していたり
「まあ生きてればそんなこともあるよな」と思って冷静でいられました。
戸愚呂弟から言わせれば「元人間のオレの経験からみて、今のおまえに足りないものがある、危機感だ。」かもしれませんが。
とある日の朝。
夜勤終わりに帰宅してたら大通り沿いの草むらに倒れているおじさんを発見しました。
ぼんやり視界に入って自転車で通り過ぎたのですが、
「結構大変なことかもしれない!」と現場に戻った次第です。
真っ黒く日焼けした体に半袖半ズボン。周りにはレジ袋やワンカップや缶ビールの空き缶。
酔っ払ってそのまま眠ってしまったのか?はたまた家がないおじさんなのか?
何にしてもこんな日差しもない場所に倒れてるなんて尋常じゃない。
そして、生きてるのか?
思い起こせば一週間前の同じく朝方、この大通り沿いで男性が車にひき逃げされたのでした。
人間だけでなく、猫や犬が轢かれるのをみたことがあります。
朝方の大通りは何かと物騒なことが起きるのです。
「本当に死んでたら通報しよう」
乗ってる自転車を傾けて恐る恐るおじさんの顔を覗き込んでみました。
すると、日焼けで真っ黒なおじさんの顔から真っ白な目がカッ!と開き、
ギョロッ!と黒い瞳で僕を睨みつけました。
ギャー!と叫び声をあげてもおかしくない状況ですが
僕は何ごともないように傾けた自転車を無言でゆっくり戻し、ペダルを漕いで帰宅しました。
おじさんが無事でよかった。
連日35℃超え。
この環境下で文字通り白昼堂々と眠れる強者もいれば、
冷房がガンガン効いてる部屋でも眠れない弱者もいます。
僕の部屋は狭いので冷房が比較的近く、風が近距離で体にあたります。効きすぎるのです。
すぐ冷えるのでちょっと弱めたら、暑くなって、強めたら、寒くなって。
先人の叡智を結集して発明し、日々進化を遂げている「空気を調節する便利な機械」すら使いこなせない弱者なんです。
しかし、自分なりに眠れる工夫はしてるつもりです。
大通りの音を遮断する耳栓。日差しが入らぬように遮熱カーテンで遮断。ブルーライトや通知で目が覚めないようにスマホは別部屋に隔離など。そんな工夫も虚しくうまく眠れません。
先人たちの叡智が生み出した目覚まし時計のお陰で辛うじて起きれるものの、起きても寝た感じがしません。
恐るべし、2020年夏。
そんな現代社会にぬくぬくと甘えきった僕は遂にやらかしたのです。
それはバンドのスタジオの日。近づく9月9日のワンマンに向け必死こいて曲を増産中。
あの曲もあの曲も、この日までにはバンドで完成させなくては…
色々と考え事してたら相変わらずの浅い眠り。
家を出る時間起きなくては。ギリギリまで、ギリギリまで寝とこう
「眠れなくても目を閉じてるだけで疲れのとれ具合は違う」
と、幼い頃に母親から教わりました。
人として色々と教わった気がしますが、今でも覚えているのはこれくらいです。
半分起きてるような状態で数時間経ちました。
「あれ?まだ時間じゃないのか」と思いつつも、
「目覚まし時計が鳴っていないので大丈夫」と安心していました。
ここで時間を見とけばよかったのですが、
とにかく1秒でも長く眠りたくて目を開けたくなかったのです。
先人たちの叡智に甘えきっている僕は、体内時計よりも目覚まし時計を妄信していました。
自ら考える力を育むことを「勉強」と言います。
自ら考えることを放棄して言いなりになることを「洗脳」と言います。
知らず知らずのうちに僕も目覚まし時計に洗脳されていたのです。
アラームをセットした自分のことを疑うべきでした。
そう、僕は目覚まし時計をセットし忘れていたのです…
ピンポーン
そんなどうしようもない僕の耳に詰まった耳栓を貫いて脳をノックしくれたのは宅配のチャイムでした。
靴下と目覚まし時計用の単一電池。
外に出ずに日用品を購入できる現代。先人の叡智に感謝。
何だか今日は脳内がすっきりしてる。
ふと時間を見ると14:33
スタジオの時間は13:45
とっくに過ぎてました。
隔離されたスマホを見ると大量の着信履歴。
すぐにメンバーに電話。
謝りに謝り倒し、スタジオへ。
逆算してみると9時間近く眠っていました。
頭はクリアーです
が、
こんな時、冷静になんてなれませんでした。
「くそ!」「あほ!」「バカ!」
5歳児並みの語彙力で自らを咎めます。
マスクしてなかったら通行人に声がまる聞こえになり、一悶着してたかもしれません。
汗だくでスタジオに到着。
扉を開けるとふわ〜っと冷房の心地よい風と笑顔のメンバーが迎えてくれました。
「全然連絡とれないから事故か熱中症で死んでるのかと思った」と、ニッタパン。
僕は元気です。元気すぎるくらいです。
優しいメンバー
いつものスタジオと陽気なスタッフさん
便利なクーラー
目覚まし時計
amazon
暑い中お疲れ様、宅配業者さん
偉大なる先人たち
本当にありがとう。
そして、それら全てに甘えきってる自分に叫びたいです
あほーーーーーーー!!
(今思えば宅配の時間を早くに指定するべきだった…ちゃんと起きてたら不在だった訳だし)
その後、短時間で何とか曲は完成。
何も食べず空腹のままヘトヘトでアパートの階段を上っている時、
足元に死にかけの蝉。
「うおっと」
危うく踏み潰すところでした。
が、
「襲われる!」
と思ったのかバタバタ!!と蝉は僕の頭めがけて飛んできました。
なんて往生際が悪いんでしょう。
うぎゃーーーーーー!!
階段から転げ落ちそうなくらいに、もんどりうちました。
わりと動じない方。自分のことをそう思いたかっただけなんでしょう。
恐るべし、2020年夏。
そんな現代社会にぬくぬくと甘えきった僕は遂にやらかしたのです。
それはバンドのスタジオの日。近づく9月9日のワンマンに向け必死こいて曲を増産中。
あの曲もあの曲も、この日までにはバンドで完成させなくては…
色々と考え事してたら相変わらずの浅い眠り。
家を出る時間起きなくては。ギリギリまで、ギリギリまで寝とこう
「眠れなくても目を閉じてるだけで疲れのとれ具合は違う」
と、幼い頃に母親から教わりました。
人として色々と教わった気がしますが、今でも覚えているのはこれくらいです。
半分起きてるような状態で数時間経ちました。
「あれ?まだ時間じゃないのか」と思いつつも、
「目覚まし時計が鳴っていないので大丈夫」と安心していました。
ここで時間を見とけばよかったのですが、
とにかく1秒でも長く眠りたくて目を開けたくなかったのです。
先人たちの叡智に甘えきっている僕は、体内時計よりも目覚まし時計を妄信していました。
自ら考える力を育むことを「勉強」と言います。
自ら考えることを放棄して言いなりになることを「洗脳」と言います。
知らず知らずのうちに僕も目覚まし時計に洗脳されていたのです。
アラームをセットした自分のことを疑うべきでした。
そう、僕は目覚まし時計をセットし忘れていたのです…
ピンポーン
そんなどうしようもない僕の耳に詰まった耳栓を貫いて脳をノックしくれたのは宅配のチャイムでした。
靴下と目覚まし時計用の単一電池。
外に出ずに日用品を購入できる現代。先人の叡智に感謝。
何だか今日は脳内がすっきりしてる。
ふと時間を見ると14:33
スタジオの時間は13:45
とっくに過ぎてました。
隔離されたスマホを見ると大量の着信履歴。
すぐにメンバーに電話。
謝りに謝り倒し、スタジオへ。
逆算してみると9時間近く眠っていました。
頭はクリアーです
が、
こんな時、冷静になんてなれませんでした。
「くそ!」「あほ!」「バカ!」
5歳児並みの語彙力で自らを咎めます。
マスクしてなかったら通行人に声がまる聞こえになり、一悶着してたかもしれません。
汗だくでスタジオに到着。
扉を開けるとふわ〜っと冷房の心地よい風と笑顔のメンバーが迎えてくれました。
「全然連絡とれないから事故か熱中症で死んでるのかと思った」と、ニッタパン。
僕は元気です。元気すぎるくらいです。
優しいメンバー
いつものスタジオと陽気なスタッフさん
便利なクーラー
目覚まし時計
amazon
暑い中お疲れ様、宅配業者さん
偉大なる先人たち
本当にありがとう。
そして、それら全てに甘えきってる自分に叫びたいです
あほーーーーーーー!!
(今思えば宅配の時間を早くに指定するべきだった…ちゃんと起きてたら不在だった訳だし)
その後、短時間で何とか曲は完成。
何も食べず空腹のままヘトヘトでアパートの階段を上っている時、
足元に死にかけの蝉。
「うおっと」
危うく踏み潰すところでした。
が、
「襲われる!」
と思ったのかバタバタ!!と蝉は僕の頭めがけて飛んできました。
なんて往生際が悪いんでしょう。
うぎゃーーーーーー!!
階段から転げ落ちそうなくらいに、もんどりうちました。
わりと動じない方。自分のことをそう思いたかっただけなんでしょう。