神苑・楽水苑では、源氏物語に登場する100余種の草木があり、「春の山エリア」に植栽された150本余りの紅白のしだれ梅は、2月下旬から咲きそろい始め、追って300本もの様々な椿が開花します。
神職による案内もあります。
城南離宮
城南宮が鎮まる鳥羽の地は、平安京の表玄関に当たる交通の要衝であり、また鴨川に臨む水郷の景勝地でもありました。
やがて貴族の別荘が建てられるようになり、平安時代の末には白河上皇が壮大な離宮(城南離宮、鳥羽離宮)を造営して院政を開始されたのです。
上皇の御所や御堂、また貴族の宿所などの建物が建ち並び、人々が行き交う様子は都遷りのようであると形容された程です。
こうして白河・鳥羽・後白河・後鳥羽上皇と4代150年にわたり政治・文化の中心となり副都心の賑わいを見せたのでした。
菊水若水
城南宮の菊水若水の井の水は霊験あらたかで、江戸時代の初め、霊元法皇も菊水若水を飲まれたという記録がある。
東大寺のお水取りの香水は、若狭・遠敷川から「菊水若水」を通り、二月堂の若狭井に達すると伝えられている。
また、お百度を踏んで祈願して水を持ち帰る習慣も伝わり、現在では、伏見の名水10カ所にも選ばれ、春先に行なわれる伏見名水スタンプラリーには多くの人々が参加している。
城南宮のご祭神は
国常立尊 <にとこたちのみこと>
八千矛神 <やちほこのかみ>
(大国主命) (おおくにぬしのみこと)
息長帯日売命 <おきながたらしひめのみこと>
(神功皇后) (じんぐうこうごう)
の三柱の神様を中心にお祀りしています。
はるか昔、神功皇后は出陣に当たり、軍船の御旗に八千矛神を招き寄せて戦勝を祈願され戦が終わるとその御旗は宮中で大切に保管されていました。
そして平安京に都を定めた時その御旗を城南のこの地に御神体として納め、国土守護の神、国常立尊と神功皇后の御霊をあわせ祀って都の守護神としたのです。
■場 所: 城南宮
■期 間: 2月18日~3月22日(※毎年同じ日程です)
■時 間: 神職の案内:10時~ 14時~ (※過去の例)
■料 金: 神苑拝観料:1,000円、「梅の花守り」特別授与:1000円
■アクセス: 地下鉄「竹田」駅西口より 市バス南1・2・3「城南宮東口」
■お問合せ: 075‐623-0846
公式ホームページ http://www.jonangu.com/
※写真は全て過去のものです。