京の一枚

京都 青モミジの清滝


京都は西の雄、愛宕山の玄関口が清滝である。
紅葉の名勝としても有名な清滝。

京都の歌碑ネタをするうえで、ずっとネックになっていた一基がある。
それが清滝の与謝野晶子歌碑である。


ほととぎす 嵯峨へは一里 京へ三里
    水の清滝 夜の明けやすき




清滝川に架かる丹塗りの橋・渡猿橋は有名で、平安末期に文覚上人が愛宕山下の空也の滝(京都一の滝)へ修業に行く途中に、橋の近くで猿が連なって木からぶら下がり、魚を捕る姿を見てこの橋の名前を付けたといわれます。


橋のすぐ下には松尾芭蕉の「清滝や波に散りこむ青松葉」の句碑が立っていることでもわかるように、芭蕉をはじめ与謝野鉄幹・晶子夫妻、徳富?花など多くの文豪がこの地を愛し、歌会を催したり、作品の創作を練った地でもあります。

また、旧三高等学校の学生が集った逍遙の地で、田宮虎彦、山口誓子、織田作之助、梶井基次郎、三好達治、湯川秀樹など京都大学が生んだ文化人や財界人の多くが青春を謳歌した、常宿・ますや旅館があるのもこの清滝。

日本古来の山岳信仰の祈りと歴史、文化の香りが漂う里でもあるのです。
橋の向こうに清滝駐車場を見ながら、清滝川右岸の細い車道に入る。



■アクセス
バス
午前6時から午後7時まで1時間に2本、午後9時まで1時間に1本のバスが運行されている。
バスは旧愛宕山鉄道の清滝隧道や軌道敷跡に作られた清滝道を走行する。
京都バス 72系統(阪急嵐山駅・四条大宮駅経由、JR京都駅行き)
京都バス 62,64系統(阪急嵐山駅・JR二条駅経由、河原町駅・三条京阪駅行き)
京都バス 94系統(阪急嵐山駅行き)
京都バス 84系統(JR京都駅行き)
●お問合せ:075-861-0051(嵯峨野保勝会事務局)










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