天路歴程

日々、思うこと、感じたことを詩に表現していきたいと思っています。
なにか感じていただけるとうれしいです。

赤い唇

2019-02-16 20:17:33 | 
白雪姫の唇は

とてもとても赤かった

それは若さの象徴

白雪姫の継母の唇だって

赤かったのではなかろうか?

ルージュの赤だったとしても

ルージュで装えることを
楽しめばよかったのに

継母は

白雪姫の天然の唇に
嫉妬した

白雪姫の天使の若さに
憎悪した

継母は魔女になり

白雪姫に手をかけた

同じ赤い唇を持つのに

赤い唇にもなれることを
魅力にすれば良かったのに

若さを失った自分

魔女になってもいいけれど

後に続く白雪姫達に

毒林檎を食べさせてはいけない

世間という鏡に

惑わされてはいけない

自分は赤い口紅を持っている

そして

それをつけるべき時を知っている

それは

魔女の本懐ではあるまいか?