糊と鋏

日々のあれこれ

春、春、春

2010-04-07 00:26:56 | 日記
今日はとても暖かく、そのせいか、桜が満開になった。
風もわずかにある程度で、何とも気持ちが良い。
こんな日に、お花見に行きたいものであるが、
そうそう、自分の都合がつかない。

それでも、何とか車の中から、桜並木を眺めことが出来た。
町の小さな並木を通るのでは、あっという間だが、
満開の桜は、実に美しい。

桜は、普段は存在を忘れているほど地味な木だ。
ところが、花が咲くと、こんもりしたピンク色が、
あちらこちらに出現し、その存在を主張する。

学校、神社の境内、川べり、交差点の角、近くの山と、
ピンク色が見えると、その柔らかい色に心が和む。

桜は木全体が花で覆われる。ピンク色の塊になるさまは、
本当に幻想的である。

子どもの頃、「庭に桜を植えたい」とねだったところ、
「毛虫が湧くからだめ」と、怒られたことがある。
あの美しい桜には、たわしみたいな毛虫がつくのである。
確かに、庭にわさわさ這いずられては、気持ちのいいものではないが、
咲き誇る桜を見ると、性懲りもなく、
「庭に1本あっても」と、思ったりするのだ。

少し前から、風の音が大きくなったような気がする。
明日の朝には散り始めるのだろうか。

桜の花が終わってしまうのは寂しいが、
桜が終わったら、次はチューリップが咲いてくる。
春はこれからが本番だ。