ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

鈴木みのるvs石井智宏

2022年05月05日 | プロレス
改めて暴露本という位置付けになった「高橋本」の威力を感じてしまいます。
2000年頃、この熱い試合が繰り広げられても
新日本プロレスをリアルに受け止めれるか?
今のプロレス(地上波で観れる新日本プロレス)を観るのに
熱狂していた頃程、TV中継が楽しみでは無くなってしまった事。
一歩間違えれば死人が続出するプロレス。
少し変わりつつ‥を感じますが、少し前迄は毎回ヒヤヒヤして
録画した放送を見ていました。危ない技が多くて。
選手の小型化と受け身の向上、マットの質は良くなったのかな?
プロレスはエンターテイメントとなりましたが
私は勝敗は決まっている「格闘技」と今も思っております。

多くの若い層の女子ファンを獲得した今のプロレス。
筋肉イケメン、派手な空中殺法、素早い展開。
1試合目からメインイベント迄、同じ様な試合。
もう見飽きたよーと思うエルボー合戦(保永弁)に送られる拍手。
(エルボー合戦については迫力、説得力のある根比べのエルボー合戦は好きです)
何というか、ガチンコの練習をしっかりやっていた昭和からのプロレスラーに
感じる「強さ」の説得力を感じられない事が多くて
今の主流プロレスに気持ちが付いていけない事が結構有ります。
棚橋やオカダ、デスペラードとか凄く良い選手なんですけどね。
命に関わる格闘技という認識は全く変わらないのですが。
当たりの強い意地を感じたNOHAとの対抗戦は良かった。
プロレスの味方の多様化で新しいファン層で本当の真剣勝負と見ている方、
純粋に格闘エンターテイメントと楽しまれている方、
私の様に一歩引きながら観察する方。
今のプロレス、特に新規のファンの方とプロレスの事を
語り合う時に困る事が増えました。
ボクシングや総合格闘技の様に負けたらもう後が無い真剣勝負と思われている方とは特に。

そんな中、今の新日本プロレスの流れで
中々見れないファイターとしての「どつきあい」を見せてくれた
この2人。しかもアメリカのシカゴ、AEWのマットで。
鈴木みのると石井智宏。

Tomohiro Ishii Vs Minoru Suzuki NJPW Windy City Riot 4/16/22 Highlights


今のアメリカマットでも中々見れない(特にメインストリームな大団体)
昔を思い起こさせる頑丈で強い男達の闘い。
シカゴのファンは拍手喝采!
見ている私も嬉しく、そして自分の胸がすく試合でした。
良かったですねぇ。

まずこの2人はガチンコをしっかりやっている。
(鈴木はパンクラスで真剣勝負のスケジュールで怪我が多かったですな)
それも含め鈴木みのるの世界的な人気の高さ。
海外ではPPVやネット配信で世界中で見れますからね。
そして、鈴木に憧れる現役レスラーも多い事。
その鈴木との闘いに真っ向張り合う石井智宏という
今の新日本では希少な昭和プロレスレスラー。
こういうどつき合いの様な試合を巡業で毎日していたら
正直、レスラー達も体持たないでしょうねぇ。
アメリカシカゴ、AEWという舞台でアメリカのファンも
今、中々見れない「強さ!」のプロレス。
(木村健吾がネットチャンネルに出た時、今の新日本に
自分達がやってきた「強さ」を感じられないから今は中継を見ないと語っていた)
今の完成されたメインストリームのプロレスの流れに
あがらう様なこの試合。昔の様な「間」は削っておりますが
今の派手な空中殺法に拍手を送るファン(デスペラード弁)達にも
充分満足出来る試合では無かったでしょうか?
復帰を宣言するも以前の様に石井やオカダと名試合を生んだ
柴田勝頼が見れない今、こういうファイトを見せてくれた意味は
大変大きいと思います。

(大日本プロレスでもこういうファイトを見せる関本vs岡林という好カードが決まっているそうで)

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2 コメント

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良さが残っています (喜一)
2022-05-12 08:49:45
プロレスと格闘技を一緒にしてしまって、線引きが出来ていない人と話すとテンション下がることも言われそうですね。

「強さ」を感じる試合、いいですね~。

今のプロレスを観ていると、自分達でハードルをどんどん上げて苦しんでいるように見えます。
飽きさせないように色々と考えていると思いますけど、客に合わせてしまっていると思うんです。
客と勝負しているのなら、自分のスタイルを貫いて欲しいと思います。

この2人は、いいですね。
みのるは、単純にかっこいい。パンクラスを含めたキャリア、妥協しない生き方、言う事も生き様も
全てが、かっこ良いです。
もう30年やっていると思いますけど、背中から「最強」の2文字が浮かび上がっているように感じています。「自分のやっている事に誇りを持て!」と
云うメッセージを発しているようにも感じます。
見ていると、悪役とは、どういうものか(これは中途半端ではなくて)
プロレスとは…どこからどこまでをやっても良いのかを観ている側に教え示してくれているように見えます。
今回の相手、石井は頑丈で思いきりやれる相手ですね。
石井は、新日本のリングに上がっているレスラーのなかで、僕が会場での生観戦とテレビ観戦で、感動した試合が一番多い選手です。
石井の試合を観て、何も感じないという事はないんじゃないかと思います。
この2人からは元気もらっています。
大好きですね。
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喜一さん (太郎)
2022-05-13 01:49:14
元々私がプロレスと格闘技を分けられてなく高橋本を受け入れるのに時間かかりました。
今は視点が変わり昔見た試合を楽しんでおります。実際、皆強かったですから。
猪木が「今はお客の目を気にし過ぎだよな、もっと自分達がやりたい様にやらねばば」的な。
でもアレは猪木の時代だから出来た事で実態が分かっている今のプロレスで
ファンが求める事をやるのもプロとして有りだし自分の好き放題するのも有りかな?とも
(トコトン周りを振り回した猪木を手本にする必要は有りませんが)
デスペラードが「飛んでいる事に拍手するなら良いけどこのままじゃオリンピックの
高飛び込みの様な事やらなくてはなる。それじゃ飛べなくなっちゃう。壊れちゃう」
こう自論を述べていた事に共感します。スピードが早すぎ
間が無く瞬間的に頭を切り替え、危ない技を繰返すプロレス‥
それを否定する事は無いですが、金本が危惧していた通りもう悲劇を想像してしまい。
天龍が「日本のプロレスファンは更にもっと!を求めるからエグいですよ」と言っていたの
なんだか現在のプロレス華やかさに、其れを感じます。
‥プロレスとは勝敗が決まった喧嘩という様に、いや馬場が言っていたという
「京平、お前が嫌いな奴をリングに上げれば良いんだよ。何が起きても罪にならないぞ」
コレ的確で強いプロレスラーの恐ろしい実情だと思います。
その言葉に線引きを加えた肉と肉、魂と魂をぶつけてくれたのが鈴木vs石井でした。
藤原が前田に「アイツプロレス上手いんだよ」と今の鈴木の事を話してましたが
実際、強さと魂と上手さを今の新日本で簡潔に感じられるし、世界中に鈴木ファンが多い
納得行きますね。50歳も中盤に差し掛かる年齢で今でもTOP路線で
ファンに強さと面白さを見せてくれるあの独特のキャラクターは唯一無二ですね。
石井は長州より天龍のファイトを思い出させます。泥臭い天龍や阿修羅原、川田を
思い出させるんですよね。そして名勝負製造機。170cm公表の身長で首を痛めてアチコチ痺れが出ているだろうと思う体で
今もそのファイトを貫く寡黙的な泥臭さは人間の魂を揺さぶる、そんなファイトで。
体が続く限り、今回のアメリカ大会の様な好試合をまた見たいです。
エルボー合戦、お手本の様な試合に見えました。脳へのダメージが心配ですが
天龍のチョップと橋本の重爆キック合戦を思い出させます。長文になってしまいましたm(__)m
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