ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

シン、ブッチャー、引き抜きの残念

2020年12月18日 | プロレス
私がプロレスを見始めた頃
ブッチャーは全日本から新日本に引き抜かれ、
報復的にシンを逆に新日本から全日本へ引き抜き
新日本のハンセンが年末全日本の最強タッグ決勝戦に乱入
移籍する前でした。ハンセン移籍の馬場とテリーのアングルは
歴史に残る最強タッグ蔵前国技館決勝戦でした。
大塚営業部長はブッチャーを引き抜いたらシンだけではなく
ハンセン迄持っていかれた。ハンセンは痛かったと語ってました。

そして本題のシン、ブッチャー。
私がプロレスへ熱狂的にハマった頃に移籍が終了してたのでした。
新日本ではタイガーマスクの登場、国際軍の参戦と話題だらけだった
81年。ブッチャーは新日本で長州を痛めつけて本気で怖かったのです。
シンは上田と組み、シーク、マークルーインと闘ってました。

簡単に言えば、見事にスイングしていた
猪木vsタイガージェットシン、
馬場vsアブドーラザブッチャーの全盛期を見れず
後々、お互い両団体で最高の力を出す所が見れなかった事です。

ピーター事ミスター高橋は新日本の救世主的外国人エースレスラーと
色々懇意にしアングルを猪木と作り盛り上がった人ですが
全日本の外人レスラーの層が厚過ぎ、新日本での活躍程な存在感では
無いしで。勿論エース外人として招聘されるも
アメリカマットでは需要は無い。新日本でトップを取り
盛り上げた大功労者。

ブッチャーは行いに色々悪評は付いて来ますが、
黒人レスラーが成り上がるには守銭奴的なウソやはめ込みも必要だったでしょう。
インドの血が有り、カナダ、アメリカで人種的に貧しく惨めな思いで
生き、そして成り上がったレスラー達。特にシンは
日本マットに読んで貰えないと生活困るし、(シンは事業で成功しますが)
同じくアメリカで無名だった
猪木とシンのハングリー組で必死の抗争を繰り広げ、
日本のお茶の間のヒートを見せ続けていたのですし、
ブッチャー全日本を去る頃には馬場との抗争も落ち着き
鶴田や他の外国人レスラーと闘っていたのですし。
全日本はファンクス、ハンセンブロディーの抗争が盛り上がり
ハーリーレイスやリックフレアーとNWAチャンピオン達が
次々来日し、国際プロレスでエースだったレスラーを
中堅所として招聘し正に「世界最強タッグ」でしたしね。
そこにシンが絡むと、シンの存在感が薄れてしまう。

猪木と闘い輝くシン、
馬場達と闘い輝くブッチャー。
ビジネスの事だけでは無く、この組み合わせでヒートしていた事の
プロレスをリアルタイムで観戦出来なかったのが残念です。

コレはもうシンが新日本を去るカウントダウンが始まった頃ですね。

TIGER-INOKI CAMPEONATO MUNDIAL DE PESO COMPLETO DE LA UWA



後々ブッチャーは馬場に許して貰い、異例の全日本再復帰しました。
輪島をコテンパに痛めつける所はプロレスで大きな実力差が有っても
爽快でした。
しかし、元々アメリカでトラブルが有ったシンとブッチャー。
この二人が全日本で「最凶コンビ」としてタッグを組んでも
イマイチ私の中で盛り上がらない、後々思考を巡らすと
ビジネスライクなタッグにも感じました。

シンはその後、スポット的に新日本に戻りましたが
猪木とのコンビ。飲まれたけどvsベイダー。
平成s維新軍の旗揚げ戦であるvs越中は猪木がししゃり出て
不満の決着となるまではスイングし最高に面白かった。
越中も名手ですし。

黄金期が見れずとも
日プロ時代は除き、年齢的な衰えは別にしても
新日本、全日本と元サヤに戻った時、後々
この方が面白かったんだろうな、と思ったりします。

正に引き抜き合戦最中、知らずに私は
新日本のブッチャー、全日本のシンに
恐怖と怖いもの見たさを味わっておりました。

ただ、2人が日プロ崩壊後
新日本、全日本と日本マットを盛り上げた功労者であることは
間違いないでしょう。

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4 コメント

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Home In My Shoesさん (太郎)
2020-12-20 22:47:04
私も猪木vsシンはそんなに見た回数は多くなく
腕折り位ですかな。
YouTubeで検索しても殆ど引っかからないんですよね。
オイルデスマッチ等色々やっていましたが、新日関連の動画は
コンテンツとして配信されて投稿動画は観れなくなって来ましたね。
ブッチャーが参戦した頃、例えば谷津のデビュー戦なんかも3本勝負でしたね。
シンは馬場と同じくフレッドアトキンスのコーチを受けているので
ただの悪役では無く、ドリーと引き分けたりブリスコに勝ったりの猪木の
高度なレスリングに対応しつつ、3本目はやはり凶器反則負けで防衛と。
そういえば漫画「ジャりん子チエ」で猪木vsシンを思わせる様なセリフが多く出ていました。

そういえば、この間ラジオのゲストが田中ケロリングアナウンサーでしたが
猪木に可愛がられていた頃、ケロ氏に「新日本は全日本負けている所が2つある。
それは、レフリーと花束嬢だ」と細かい所迄入れてくるのに笑ました。
花束嬢は全日本は日テレがしっかり用意してくるのに
新日本は地元プロモーターが連れて来るので飲み屋のお姉ちゃんだったそうで(笑)
全日本黄金期でこれまた馬場vsブッチャーをほぼ見た事無いんですよねぇ。
私がリアルタイムで観てた頃はもう、シンが外国人エースでしたしで。
そういえば、ブッチャーは鶴田からUN王座をピンフォールで奪っているんですよね。
どうやって鶴田は奪還したのだろう?と。
馬場も大きい選手を闘わせる事を好み安定感が有るのと
新日本の事件性で混乱させ「一件落着!」とさせないのが猪木なんですよねぇ。
私も長州が藤波に立ち向う!なんて抗争を産むのは驚きでした。
マッチメーカーの坂口が名勝負数え歌を作るのに猪木は不満を漏らしていた様で。
現場を仕切る人間としては坂口が、至極真っ当なんですが。
石川敬志がマリオミラノをダイビングギロチンドロップで失神させた映像を
探していたのですが、あの歴史的事件は観れないんですよね。
石川は維新軍が来て、奮起しましたねぇ。
返信する
Unknown (Home In My Shoes)
2020-12-19 15:10:21
こんにちは(*´ω`*)。

全日派(笑)で「名勝負数え歌」から新日を見始めた私ですので、今回太郎さんがあげてくださったこの動画でシン・猪木戦を初めて見ました。

途中までわからなかったのですが、メキシコでの3本勝負なんですね。日本の観客とは違う反応の中で日本で流す試合やるって、なかなか大変だったと思うのですが、いい試合でした。初めて見たんですが。

体格的に合ってるのって、いいですよね。めっちゃ不釣り合いの面白さってのももちろんあるのですが、レスリングができてスピード・パワーも拮抗してラフもできて、と。猪木・シンが人気カードだったこと、なんとなく想像がつきます。こういう環境できちんとこの展開ができるシンは、プロとして優秀ですわ。

さて全日時代のブッチャーですが、記憶で一番古いのはファンクスとの血染めのタッグリーグ決勝です。

せこい役回りのシーク、贔屓目に見てもピークを過ぎたファンクスの中にあって、ブッチャーの余力十分の悪役ぶり(*´ω`*)。見事に試合をつくってくれてました。

馬場さん、ブッチャーといった「大物」中心に安定した試合が展開されるのが、当時の全日の心地よさだったんですね、私にとって。水戸黄門が印籠出すような予定調和の展開の中で時折見せる掟破りが楽しくて。

ブッチャーの大物感は「馬場さん相手じゃないと倒れない」ことでした(*´ω`*)。若大将・鶴田がいくら攻め込んでも倒れないんですよ。いや、何書いてんだかわかんなくなりましたが、試合の勝敗外で大物感・強さを感じさせていた全日の雰囲気が伝われば、と思います。

伝わるかいな、そんなもんという感じもいたしますが。

そこは、「NWAチャンプ=世界最強」「馬場=全日の総帥」とかいった暗黙の序列を共有したものだけの楽しみでした。長州が藤波に勝つなんて、全日ではあり得ませんでしたもん。だから「石川敬志は本当は強いんだ」とか楽しめたし。

若かりし猪木、いいレスラー&いいプロレスですね。古舘さんの「(ちょっと間をとっての)山本さん!」っていう話題転換のキレも素敵でした。

ええもん見させていただきました。いつもありがとうございます(*´ω`*)。
返信する
凸樫さん (太郎)
2020-12-18 20:12:41
引き抜きに関して実行役はほぼ新間氏ですよね。
猪木が描いた絵を新間が実行するという形が多かったそうで、この間読んだ本に書いてましたな。
ブッチーの著書では「新日本は馬場の持モノの私を引き抜きたかっただけで
闘いたいという意欲は感じられなかった」と。
先日読んだ近年の猪木本で猪木も「ブッチャーは好みでない」と。
ハンセンの著書では「新日本は猪木か新間か?どちらの意見が判らない、
ブッチャー引き抜き、気にしたハンセンに「ブッチャーは太りすぎで使い物に成らなくなるだろう」と
安心させようと言った言葉は不信感へと繋がり、そこでテリーから連絡が有り移籍したと。
戸口引き抜きは新間が間違えて鶴田の部屋に電話かけ、鶴田が戸口になりきり
話した内容を馬場に喋り話が筒抜けになったオチが面白かったです。
新日本にWWFやカナダ、メキシコ以外のルートが基本で
NWAチャンピオンクラスの選手を上げれない事から世界統一機構という路線は程遠い
最終的に新日本内の改革に終わったのは最終結果ですが
あそこでビッグスター手前のホーガンをチャンピオンにし、猪木失神という猪木が一人で描いた絵が
少なくとも日本国内には大きな話題にはなりましたね。
そして新日本の大きな失敗はハンセンを持って行かれ、
後にウォリアーズ全日登場でヘソを曲げたブロディーを抜いたものの
あのブロディーをコントロール出来ず手を焼き、全日の会場へ行くも追い返されたと。
ブッチャーと馬場は海外の試合でバッタリ再開した事からブッチャーが許しを乞うて手紙を書き
馬場の許しを貰えたそうな。
オールスター戦は調節上、結局シンが負けなくてはいけない流れになったそうで
そのフラストレーションか?リング上で猪木の馬場への挑戦表明が
筋を通さなかった猪木への全日&全日ファンの怒りになったのかな?
なんて思ったりもします。まあ、シンが寝ないでも猪木なら筋通さずあの挑戦を叫んだでしょう。
返信する
その当時の「引き抜き合戦」は… (凸椪)
2020-12-18 19:46:15
その時代のプロレス界の“台風の眼”は、リング上の猪木だけでなく、新日の営業本部長・新間寿氏だったと思いました。試合会場でセミ前のリングでマイクを握り観客の期待を煽って派手にアドバルーンを挙げる新間の姿に、いつも客席から必ず拍手喝采が沸き起る光景が定番でした。蔵前の旧国技館では、リング上でブッチャーが私服で試合前の猪木を挑発し、新間がすでにマードックと戸口を全日から引き抜いたとのコメントを生で聴いたことがありました。折りしもIWGP戦前夜で、内外の目ぼしい選手の参加を企図してのことだったかと思いますが、猪木・新間の計画通りプロレス界統一ベルトとはならなかったIWGPは成功とは言い難い結果となって、全日・新日のレスリングウォーだけに終わったのかと思います。アンダーカードでは坂口を一蹴するなどそれなりに成果を挙げた(??)ブッチャーでしたが、マードックとの一戦を回避したのみならず、猪木の宿敵とはなり得なかったのかと感じました。結局、(ブロディ―の場合も同様に)ブッチャーも新日の水には合わず全日へUターンする顛末となったのかとも思いますが、強豪外人を招聘できなかった初期の新日にあって猪木が“育てた”TJ・シンも全日では同じ結末だったかと思います。つまり新間氏が仕掛けた引き抜き合戦はハッキリ失敗だったと感じます。その後も新間氏は旧UWFで同じ轍を踏むこととなった訳ですが、ブッチャー&シンのコンビが馬場・猪木組と対戦した東スポ主催・伝説の夢のオールスター戦を武道館で観た時にはブッチャーの方が格上に見えましたが…。
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