ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

ジャギレーター

2007年06月25日 | 音楽
ジューダスプリーストのこのアルバムを手にし、実際聴いた時の
失望感、寂寥感は忘れられません。
名作「PAINKILEER」の発表、凄まじいライブだった代々木オリンピックプールでの
来日公演、そして看板のボーカリスト、ロブハルホードがソロ活動始める時の
マネージメントとのトラブル、そしてバンド側ととも決裂してしまい
ロブはバンドを脱退プリースト側は「もうロブは使えないことになった」と
悲しいコメント、そして、待望のロブのバンド「FIGHT」での大失望。
モダンメタルに行ってしまい若いメンバーと短パンを履いてのパフォーマンス。
しかもあのデビュー作を評論家はインパクトが凄いと有る意味許容してた。
私はあのアルバムに入ってた曲と全く同じリフを20歳頃に作って、
それが良いように使われるなら納得できたのですが(PAINKILEERのレザーレベルの
リフは私が高校時代前作「RUM IT DOWN」の時に既に作ってたのですが、
レザー-レベルの出来の良さに諦めが付いたモノでした)、ですが、FIGHTの
「ライフインブラック」ともう一曲、こちらは諦めれるモノでは無かった。
何だ、この当たり前なコード進行・・・・。
正直FIGHTのCDは未だもって聴く気になりません(最初の2曲は除く)
こんな事をやりたい為に鉄の結束を築いてたプリーストを辞めたのか!と。

そして、こんな強烈なボーカリストを失ったプリーストはやりきれない思いと
怒りで、新ボーカルを世界各国から募集したのでした。
中には現ロイヤルハントのジョンウエスト、後、まだまだ有名所は居たけど、
最終選考迄残った、元ガンマレイ、現プライマルフィアーのラルフシーパーズ。
このラルフが入ったら喜んで受け入れたと思います。凄いシンガーだし。
しかしドイツ人のラルフ、英語の微妙なイントネーションがネックとなり
落ちてしまいました。
そして、ボーカル選び、曲作りから私達ファンは7年待ち焦がれた
この新作「ジャギレーター」(97年発表)を私は仕事中忙しいかったですが、
原宿の明治通りにドーンと駐車して(さぞ迷惑だったと思います)
ラフォーレ原宿に有った確かHMVでこのCDを購入します。
帰宅後、姿勢を正してオーディオスピーカーの前で立ってました。
何だかバスドラを使った何を繋いでいるのか判らないSEから
KKの硬いアルペジオが入り、曲にIN、スコットトラビスの鬼の様な2バスから
グレンのカッコ良いリフ、気分が高揚してきた次の瞬間に
いきなり落とされました。ドヨーンとしたダウンチューニングのフレーズが
耳に入り、一応曲は聴いてみました。新ボーカルのティムオーエンも
実力ありました。しかし、続く「ブラッドステイン」は私をどん底に
落としてくれました。だるい!!!結局プリーストもモダンメタルの道に
行ってしまったのです(泣)もう放心状態。
信じてたメタルの神様は変わり果てた姿になっていたのです。
しかも、最強と信じかけてた高田延彦が、何も出来ないままヒクソングレーシーに
惨敗をした時期と重なりました。
信じてた、メタルとプロレスを両方失ったのです。
暫らく立ち直れませんでした。アルバム評価も散々です。ファンを失望させた
「ポイントオブエントリー」や「ターボ」の次元ではありませんでした。

私は暫らくメタルと距離を置く決意をしました。
そして4ヶ月後には発病。
しかし、00年頃、再起を決意、今でも「自称ミュージシャン」として
あれこれ考えています。
確か00年に発表された「デモリッション」これも期待を持てる作品では無く
違うバンドを聴いているようでした。
ただ、中野サンプラザでの来日公演、知人がラジオで良い席を確保してくれて
お陰で最前列、グレンティプトンの目の前の席でした。
グレンは私に指をさしてくれ、ピックもくれました。
ただ、一人、やはり、存在感の薄さは隠せないティムオーエン。
特に約2ヶ月前のロブハルホードのバンド「ハルホード」でロブの
存在感の凄さ、衰えてても声のツヤは凄かったのを見てしまったからです。
ただ、ティムはライブアルバム「98、ライブメルトダウン」を聴くと
判ると思いますが素晴らしいシンガーです。
声量、歌の上手さ、広域から低域まで自由に
コントロール出来、その凄い声量で、私は聴けなかった「ジャギレーター」の
曲にを見事にカッコイイ曲に変えてました。
ただ、プリーストでは生かされなかった様に思います。事実若くて、
凄い才能を持った歌い手です。
プリーストがモダンメタルに行かず伝統的なHMをやってたら
きっと、高い評価を得れたボーカリストだと思います。
結局、ロブが戻る事になりオリジナルプリースト再結集の為、
居場所が無くなり脱退します。(メンバーとは友好関係だそうですが)

こんな人を放っておくハズがありません。
フロリダのアイスドアースがティムオーエンを獲得します。
そして、リリースされた「グロリアスバーデン」
作品もティムの歌も凄いというか素晴らしい。
このアルバムは秀作です。
ティムも素晴らしい歌唱をしてます。やはりこういう情調的な曲で
ティムの良さ最大限発揮されます。

最近、ジャギレーターは見直し始めてます。「ブーレットトレイン」とか。



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2 コメント

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Unknown (770days)
2007-06-25 21:49:14
ティム・リッパー・オーエンスは、実力ありますよね。
メルトダウンライブでも、一切フェイク無しの素晴らしい歌声で、一時期よく聴いてました。
同時期に出たオジーのトリビュートアルバム(これは今まで聴いたトリビュート物の中で、最高の出来!)で、「ミスター・クローリー」をイングヴェイとやらかして、アルバム一曲目から四次元突入の大爆笑カバーになってしまった時は、さすがに・・・でしたがw
ランディー・ローズにさえ、リスペクトしないイングヴェイに3000点!w
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770daysさん (太郎)
2007-06-26 00:16:01
ティムオーエン+イングウェイですか!?
何と凄いというか、何と言う恐ろしいというか・・。
ランディーリスペクトさえないインギー君に
さらに倍!!
聴くのも恐ろしそうなMrクローリーですな。
私がランディーで一番好きなソロワークなんで。
リフは「アイドントノウ」か、「スーサイダル~」ですが。
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