人間社会には「常識というウソ」が存在するのを
ご存知でしょうか。
たとえば「人間は皆平等である」というウソ。
実際の人間社会は不平等だらけだと思いませんか。
人間は生まれながらにして、厳しい格差社会が既に
始まっているのですから。
「子供は宝だ」のウソ。
子供は宝物だと親の誰もが言いいますが、
実際は親による子供への虐待のニュースが
毎日のように流れています。
ちっとも宝物になっていないのではないでしょうか。
子供はどの子も皆可愛いものです。
しかし実際は親から可愛いがられる子と、疎んじられる
子がいることを大概の大人は知っています。
「結婚こそ女の幸せ」のウソ、
確かに女性にとって結婚は夢であり、人生の希望であります。
しかしながら結婚した親の中で、今現在も自分は幸せだと自信を
持って言える人が一体何人いるでしょうか。
男は結婚前に「必ず君を幸せにと約束する」というウソ。
結婚早々に相手を裏切って、酒・女・ギャンブルなどに
走る輩も多いのではありませんか。
男は「口先だけ」だと、賢い女性は既に見抜いています。
最近離婚した芸能人カップルも、人も羨むほどの豪華な
結婚式を上げたのに「いやになったから」と言って、
さっさと別れてしまいました。
結婚がちっとも幸せに結びついていないのです。
結婚すれば=幸せとは限らないのは明白なのに、
「結婚こそが女の幸せよ」といいながら、誰でもいいから
早く結婚をと世間体を気にしながら、安易に結婚を勧めるなんて、
ちょっと軽すぎていませんかね。
「いい大学に入らないと、幸せになれない」のウソ。
親も教師も子供を半ば脅しながら、勉強の必要性を説きます。
子供の将来への不安を散らつかせながら、
「いつやるの 今でしょ」と勉強をせかせるなんて、
何とせこい手口でしょうか。
確かに勉強は必要です。
それを誰も否定はしません。
勉強しないよりは勉強した方が、将来に役立つのは事実であり、
就職にも有利でしょう。
問題はいい大学に入れば=幸せ、落ちれば=不幸と、
一方的に説くことが問題なのです。
しかも大学に入ったことで一応の学歴がついても、社会に出て
役立つ学力が、ついているとは限りません。
一流大学を出てもコミュニケーション能力や、問題解決能力が
全然ないのでは話しになりません。
このような親の教えに子供は漠然とした不安を感じながらも、
素直な子供ほど親の言葉を信じて、言いなりになります、
やがて社会に出てから、それらは見事に
裏切られることになるのです。
そうやって人間と人生の矛盾、人間社会の理想と現実、
表と裏を知ることになります。
聡い子は大人の欺瞞を直ぐに見抜きますが、
疎い子供は大人になっても、中々気づきません。
そして悲劇を体験するようになります
もし子供の頃から本当のことを教えられていたならば、
夢や希望が多少減るかも知れません。
しかしながら社会に対しても現実の厳しさに対しても、
単純に失望することが大幅に減るに違いありません。
逆に現実を直視して、たくましく生きていけるのでは
ないでしょうか。