そんな中、やはり海外口座を持つことについて疑問を持っている、または不安を抱えている方が多いことに気付きます。
そこではっきり申し上げておきます。
インターネットも英語もできない人は
海外口座なんて持たない方が良い
ということです。海外口座は持つだけでは意味がない。使いこなして初めて日本の銀行を使うよりメリットが出るのです。
こんな当たり前なことでも、最近は多くの方が海外口座を持つようになったことから自分も持った方がいいのかと勘違いして口座開設しに行く人が多いのです。
私も、多くの海外投資家がお勧めするように、香港のHSBC口座を持つことをお勧めしていますが、香港は日本語は通じません。銀行口座は会員証ではありませんから、自分自身の財産に関わることは直接現地の人とやり取りする必要性も出てきます。毎月ステートメントが送られて、口座の状況を報告してきますが、全て英語と広東語です。
そのような英語の文書や電話がかかってきた際に、理解しようとする姿勢が持てない人は、誰かに代行してもらうしかありません。あなたが通常使っている最寄の銀行とのやり取りで、他人にお願いしてやってもらうのと同じです。
このような日本人が多すぎるので、ある時HSBCは日本人の口座開設を断るようになったのです。それは当たり前だと思います。銀行も相手に連絡してもちんぷんかんぷんなら業務になりませんからね。
私だって英語なんか欠点しかもらったことのないド素人です。でも、自分の銀行の書類やサイトの表示は、できる限り「Yahoo翻訳」などを使いながら調べて、少しでも理解しようと努力しています。
この姿勢は、海外で何かやろうとした場合に必ず必要になる「自立心」です。特にお金の管理は自分できちんとするのが当たり前。海外口座の管理も自分でするのが当たり前なのです。
あなたは、自分の預金通帳と印鑑を他人に渡して管理してもらってますか?
このような管理を依頼する場合は、通常は顧問契約を結んでお金を払って個人情報を提供するはずです。
パソコンで扱うゲーム感覚で人任せにしている人は、それは銀行口座であることを再認識する必要があります。
言葉だけの問題ではありません。
海外の銀行は、日本の従来の銀行と違って口座管理料を取る事が多いという事です。使いもしない銀行口座の残高から、毎月数千円手数料が引かれるのです。
こんなことも理解できない人が、口座を作るだけで手数料ばかり払い、数ヵ月後は未使用口座として口座ロックされる典型となっています。
海外に踏み出すということは、それなりに責任を持ってやるべきことがあるということをもっと自覚しましょう。
この辺りが、国際人になれない日本人と言われる所以ではないでしょうか。
明日は、海外口座を持つメリットについてお話しましょう。