先日、マニラで一番高級物件が建つと言われるフォートボニファシオグローバルシティ(BGC)の物件を、メルマガを先行して公開した。
https://blog.goo.ne.jp/taison0120/e/ec1fc372ec6d2dc1a49e7dcf7962ca78
しかし、何だかイマイチ皆さんピンと来てないのか、問い合わせの反応が意外と良くない…。
売り価格が1000万ペソを超えてくると、当然購入対象者が減るのは仕方ないが、何年先に建つのか未知数の新築欠陥住宅に大枚つぎ込んで投資だと言うなら、この物件は即転がせるほど美味しいんだという事を伝えておかないともったいないかなと思い…
まあ、売りたいオーナーがいる事なので、もう少し説明を加えておく事にしよう。
この物件は、2010年に完成したThe Infinity Tower というコンドの86平米2BRの部屋(見取図参照)だが、ゆったりした間取と使い勝手の良い間取り。メイドルームもキッチン奥に別室を設けているので、適度の距離感を保つ事ができる。
オーナーは当時、この物件を2300万円程で購入したそうだが、現在は家具や家電、各種調度品も完璧に取り揃え、BGCにふさわしく何とも高級感漂う部屋に仕上げている。
暫く賃貸のテナントが入っておらず、今回売却を依頼されたのだが、現オーナーは日本人女性で、特に焦って売ることはない様子ではあるものの、次の資金の使い道をお考えとの事。それではなるべく早く処分しましょうかという事で価格交渉を行なった。
実はこの間取りと同じ物件は、現地の不動産サイトでいくつか売りに出ており、概ね1600万ペソ程度の値段が付いている。
過去の売却状況を調べたところ、家具などはなく1300万ペソ台でサイト公開した物件はほんの1週間ほどで買手が付いている。
その他のBGC物件を調べてみても、中古で平米15万ペソを切る物件はなかなか見当たらず、このようにホテル並みに室内を整えて売っているものは、軒並み平米20万ペソ程度の値段が付けられている。
そこで今回の依頼人の売却価格は…1200万ペソ!(平米13万ペソ台!)
全ての家具家電調度品を付けての物件総額である。
正直言って、この価格で購入し、すぐに1300~1400万ペソで転売かければ楽勝で売り抜けるではないか!(あ~あ…お金があったらな…。)
それからもう一つ、一般の方には予想し難い美味しいポイントがある。
それは、この物件はまだ、不動産評価額の塗り替えがされていない数年前の評価額が適用されているという事。
説明しよう。
日本だと几帳面に毎年不動産の路線価が塗り替えられて更新されるが、ここフィリピンではそんな几帳面な役所仕事は行なわれない。大体新しいところで2012年頃、多くが2000年頃からそのまま変わっていないところばかりだ。
ところが昨年辺りからメトロマニラで一気に評価額が刷新された。そしてその評価額の変化たるや宇宙的な対応!何と!いきなり評価額が2~4倍に跳ね上がったのである!
これですぐに物件価格が同様の値上がりをする訳では決してないが、少なくとも売値が吊り上がって来るのは間違いない。
現に私自身が住んでるマニラ市でも、今年の初めに大きく変更し、中古物件の売値が一気に30%ほど吊り上がってきたのを体感している。
さて今回の物件はどうかというと、現在の評価額は平米90,000ペソ。このレベルのマカティの物件は、全て評価額替えで平米20~30万ペソに跳ね上がった。(フィリピンの評価額は築年数は全く考慮されない。算定の根拠も全く理解不能。皆一律に跳ね上げている!)
特にここBGCは高級住宅地として確立された感があるから、この物件も25万ペソ以上の評価額が付くことは間違いないだろう。それもこの1~2年のうちにである。
この状況から、現在でも既に付けられつつある十分予想可能な平米20万ペソで売られるとしたら、その額は1700万ペソ。これは評価額が変わった途端、普通に付けられる価格であると考えられる。
そういう背景があっての現在売値が1200万ペソなのである。
何でも爆買いする中国人に買われないうちにメリットを取っていただきたい。
ただし、ローンはないのでキャッシュで買える方だけお問い合わせ下さい。