横浜物語

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鍵盤男子 IN  旭川音鑑

2012-03-14 17:53:51 | LEGEND



東京に戻ってきました。
ローカルの飛行場ゆえ東京に帰る飛行機の便は4便。
鍵盤男子をはじめ、出演の皆様、真壁さん、皆様
ご一緒でした。

あ、ご心配なく
同じ飛行機だったというだけで隣に座るわけでもなく
お話など一切しておりません。
遠くから、お見かけしたというのが正しいのでしょうか?


本当なら、昨晩の素晴らしいコンサートのご報告を
しなければならないのですがあの素晴らしさを文章力の
無い私には皆様にお伝えすることが出来ません。
書けば書くほど落ち込んでしまう始末。

コンサートの曲名と印象に残ったことだけご報告いたします。



ロビーに置かれたチラシに二人の姿が目立ちます。
待っていらした音鑑会員の80歳近いお婆ちゃまが
「今夜の出演者を私は知らないけれどどんな人なの?」
こう、聞かれました。
「東京では有名なピアニストの二人ですよ」
心苦しい気持ちもありましたが私にとっては一番有名な二人です。

何時ものコンサートはファンの方が来て下さるコンサート
でも、今日のコンサートは例会の一つ、全ての方がファンな
訳ではないのです。
言ってみれば彼らにとってははじめての武者修行。
だから臨時会員になってでも見守りたかった、これが忙しい
仕事をやりくりして北海道にまで行った一番の理由でした。


         

手書きの12枚からなる冊子。
これを見てもこの音鑑の熱心さ、暖かさが伝わってきます。
今回のコンサートは熱心なLEGENDのファンの方達が是非と
事務局に売り込んでくださって実現したお話。

新入会員は最前列に座ることが出来るという特典があり
私は恐れ多くも最前列中央に座らせていただきました。

燕尾服に身を包んだ二人、心なしか緊張感が見て取れます。

第一部
 展覧会の絵(ムソルグスキー)

ここであきさん「皇帝」の音楽に乗って華々しく登場。
それまでにもキングが出たりクィーンが出たり。

 運命 (ベートーベン)

死の舞踏 (サン・サーンス)

仮面舞踏会(ハチャトリアン)

一部最後の曲を弾き終わって二人が会場にお辞儀をしようとして
はっとしたような顔、会場真ん中辺りの中央に「鍵盤男子」と
書かれた大きな額のような4枚の紙。
それを見て胸に手を当て、深々とお辞儀。
嬉しかったのでしょうね。

一部と二部の間にアンケートの回収が回ってきました。
すでに150回以上彼らを見ているというのに
「初めて見て大感激です、又是非見たい」と言うような
ことを書いて提出。
音鑑の役員の皆様、ごめんなさい。

第二部
衣装は一部に引き続き燕尾服

木星 (ホルスト惑星より)

ワルツ64-2(ショパン)
    海の見える町(久石譲ジブリ魔女の宅急便より)

この2曲は同時に掛け合いながら弾くのですが全く違和感が
なく会場が盛り上がりましたね。
匡ちゃんの編曲は自分達の特長を良く捉えて見事。

ここであきさんが次の曲はストレスを解消するのに役立つので
是非目を瞑って聞いてください、でも寝ては駄目ですよと
笑いも忘れません。

白鳥 (サン・サーンス)

エンターティナー(ジョプリン)

寝ては駄目と仰ったのには理由がありました。
「僕は寝ては駄目と言ったのにグーグー寝ている
不届き者が最後尾に居ます」
鍵盤男子も二人して「とんでもない」とゼスチヤー
控えていたウッチー様が舞台に引っ張り出されます。

本日のスペシャルゲスト
挨拶だけして帰ろうとしたところ

「ステージに上がって歌わない歌手が居るんだ」
「じゃー、二人で殿下の作ったあの曲を歌う?」
「うん、やっちゃおうか、でもアカデミックすぎて大丈夫かな」

ピアニストはそれぞれのピアノにスタンバイ

パートナーソング(編曲 中村匡宏)

A「証 証 証城寺、証城寺の庭は・・・」
U「でんでん虫、虫 カタツムリ・・・」
お互いに掛け合いで歌います。

A「もしもし亀よ、かめさんよ・・・・」
U「昔々、浦島は・・・」

A「雪やこんこん、あられやこんこん・・・」
U「春が来た、春が来た何処に来た・・」

A・U 「あーー、あーーー大雪よ、あーあー大雪よ」
クライマックスはこの曲で閉めとなりました。

会場中から「ブラボー」の嵐。
千両役者の二人、本当に見せました。

MCに歌にと大活躍のあきさん。
今回の構成も全てされているようです。
二人を見守る慈父のような眼差しが印象的でした。

何時もより長い時間のコンサートもいよいよ ラスト1

終幕の踊りマランボ(ヒナステラ、バレエ音楽エスタンシアより)

音楽の途中から匡ちゃんが会場の観客に手を打ち足を踏むよう
促します。何度も見ているファンもはじめてのお客様も一体となって
最後は終わりました。

「ブラボー」が凄かったですよ。

感動のシーンはここから
一度、退場した二人が再度登場すると会場のいたるところから
「健」「匡」「鍵盤男子」「あき」「うっちー」と書かれた
ウチワが一斉に振られます。



それを目の当たりにした健ちゃん、見る見る顔が変っていきます。
深々とお辞儀をして頭を上げません。
長いこと見ていますがこんなに感情を出した健ちゃんは初めて。
他のコンサートでお兄様方が涙ぐまれてもケロッとしている
現代っ子でした。
その、健ちゃんがです。

ゴリーウォークのケークウォーク(ドビッシー)

オーソレ・ミオ
勿論、お兄様方も一緒です。

やくざなガウチョの踊り(ヒナステラ)

最後はスタンディング、二人はその余韻を楽しむように何時までも
壇上から手を振っています。

お見送りの時に
「泣いちゃった?」
「うん、やばかった」

この言葉で大成功であったと言う事がよくわかっていただけるでしょう。

伴奏者としてではなくピアニスト大井健、中村匡宏として
羽ばたいた日。
それを見守ることが出来たこと、本当に幸せでした。


旭川の皆様、臨時会員の私を快く迎え入れていただき
有難うございました。
大感謝の一言に尽きます。次に伺うのは何回後の例会でしょうか?
早い、再演 是非お願い致します。


写真を貸して下さったS様、有難うございました。