横浜物語

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鍵盤男子 IN 佐世保  一部

2013-02-13 21:12:42 | LEGEND
1月のニューイヤーコンサート以来久しぶりの本番。
佐世保にて鍵盤男子のヴァレンタイン ピアノコンサートが
開かれました。

2013・2・12 於 アルカスSASEBO 中ホール

 

会場は満員

開場前の場内案内は健ちゃん、匡ちゃん二人の掛け合い。
今日のコンサートにかける二人の意欲が見て取れます。

今回のコンサートで特筆すべきはこの舞台正面のスクリーン

二人のビデオでも流れるのかと客席はいぶかしげ。

1部
「カヴァレリア・ルスティカーナ」によせて(マスカーニ)
最初はツァーで弾きこんできたこの曲で始まります。

「仮面舞踏会」よりワルツ(ハチャトゥリャン)
前の曲よりそのままこの曲が続きました。
健ちゃんの大好きな浅田真央ちゃんのスケーティングで有名になったこの曲
こちらも二人にとっては弾きなれた曲。

今夜のコンサートに先ずは大事にしている曲で始めようという
気持ちなのでしょうか?

そしてなんと言う事でしょう。
先ほどのスクリーンに二人の横顔が指先が映ります。

弾き終わって二人正面に向かって礼。
MCが始まるのかなと思いましたら挨拶のみで又そのままピアノの前に座ります。

交響曲第五番「運命」より第一楽章」(ベートーヴェン)
あまりにも有名なこの曲。4手の醍醐味はオーケストラにも負けません。

ピアノコンサートにはあまりいらした事の無いお客様の為でしょうか
比較的知られた曲がセレクトされているように感じました。

ここで初めて二人がマイクを握りました。

T「舞台に出てきて客席を見てビックリ、満員じゃないですか
ざっと見て15000人はいらっしゃるのかな。
僕の聞いた情報に寄れば今日は北海道から来て下さっているお客様も
いらっしゃるそうです」

K「僕の聞いた情報では佐世保中の高校生が早退してこの会場に来ているそうです。
良いんですかね、でも芸術鑑賞ですから」

T「皆様、お目が高い。
僕が一番好きな食べ物は『佐世保バーガー』」

K「僕は『レモンステーキ』」
(注・薄切りの肉にレモン風味の醤油ベースのソースをかけたもの→佐世保名物)

T「僕が一番行きたい場所は『ハウステンボス』」

K「僕が行きたいのは『西海パールシーリゾート』」

T「あー、かき食うカキ祭り良いよね」
(注・2月中行われている佐世保市の食の一大イベント)

その後健ちゃんが匡ちゃんを、匡ちゃんが健ちゃんを紹介します。
「ピアノでクラシックからJポップまで鍵盤男子は枠からはみ出す
音楽を贈ります」

そしておもむろに後ろを向いて
「今日の舞台凄いでしょう、ヴァレンタインという事で飾りも仮面舞踏会や
ヴァレンタインに因んだ物を色々と飾ってあります


そしてこのスクリーン、ピアノのコンサートは顔を見せると指が見えない
指を見せると顔が見えないんです、これなら全部見ていただけます」

本当にこのスクリーンのおかげでこのコンサートが2倍も3倍も楽しめたのは
言うまでもありません。
真剣に譜面を追う横顔、超技巧の指、食い入るように眺めてしまいました。

そして匡ちゃんが初めの3曲の内容を簡単に紹介します
MCがスムーズに本当にうまくなりました。

バレエ組曲「春の祭典」より(ストラヴィンスキー)
20分以上の大曲。そして又難曲。
大指揮者といわれるカラヤンさえも指揮をするのに大変苦労をしたとか。

この曲の初演は大不興、ただその初演にあの有名なココ・シャネルが立会い
「この曲は素晴らしい」と褒め自分がスポンサーになって再演をさせた逸話が
有るとか、健ちゃんによればこの二人は恋人同士だったという噂もあるそうです。

初めて聴く方の為になるべく分かりやすいようにと匡ちゃんが各章の
1小節を先ず弾きその内容がどんなものかを健ちゃんが易しい言葉で説明します。
この試みで会場の皆様が「春の祭典」のあらすじを頭に入れそれから
曲に入りましたので激しい場面、軽やかな場面、明るい場面、きっと情景が
頭に描きながら聞けたことでしょう。

4年近く前でしょうか、初めてこの曲を弾いた時には終わったとたんに
健ちゃんが過呼吸を起こしたくらい力の入る曲、それを何度も何度も弾き込んで
今ではすっかり彼らの大事なレパートリーの一つになりました。

一部は此処で修了、沢山の拍手に送られて退場。
と、思う間もなく匡ちゃん一人が再登場。

「今日がお誕生日の方いらっしゃいますか」
誰も手が上がりません。
「では、明日がお誕生日の方?」
二人手が上がりました
「困ったな、できれば女の方が良いのですが・・・・」
一人残った女性の方が立ち上がります。
「お名前は?」
「ニシ○ラミ○です」

匡ちゃんは片手にマイクを持ちながらピアノの前でその方の名前の
アルファベットを読みながらエス・アイだからCかとどんどん音名を当て込んで
いきます。全部音階が揃ったところで何度も音を重ね納得したように
「それでは」と退場。

さー、どんな誕生日のプレゼントが出来るのか楽しみですね。

ここで15分の休憩です。

最後になりましたが一部の衣装は二人とも燕尾服。
若手ピアニストらしくきりっときまりとても素敵ないでたちでした。