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日ごろから電池の残量が気になるiPhone、スマートフォン、携帯電話といったモバイル機器。そのため、ユーザーの中には充電用のモバイルバッテリーを持ち歩いたりしている者もいる。が、どうせ荷物がひとつ増えるなら、充電だけでなくいろいろな機能を持った機器をカバンに入れておいたほうがより便利なのではないか。
そこで、手回し充電・非常用ラジオ『ICF-B88』『ICF-B08』(ソニー)という製品を見つけた。これ、何とスマホ、携帯電話、iPhone(ver.4以降対応)の充電ができるのだ。
しかも、手回しだけでなく、ACや太陽光充電(ICF-B88のみ)によって内蔵充電池に充電もできるので、屋内ではUSB ACアダプターで、屋外では太陽光充電というように使い分けも可能。さらに、夜間や停電時に便利なLEDスポットライト、周囲を明るく照らすソフトライト(ICF-B08のみ)も備える。なお、両モデルとも単三形アルカリ乾電池×2本にも対応。
このように状況に応じていろいろな電源を使えるので、天災などの緊急時だけでなく日常でもふつうに充電器として役立つわけである。ところで、モバイル機器の充電器に対応した非常用ラジオをソニーではいつ、どのような理由で世に送り出したのか。
「携帯電話の充電対応の非常用ラジオが発売されたのは2006年がはじめてですが、2012年2月発売のモデル(ICF-B03)から、携帯電話に加えスマートフォン(対象機種にiPhoneを含まない)の充電対応に、そして今回発表されたモデル(ICF-B08/ICF-B88)から、新たにiPhoneの充電対応にと、充電可能な通信端末の種類が拡大・進化しています」
「緊急時に連絡を取り合うための手段として用いられる携帯電話・スマートフォンなどの充電に対応することは、非常用ラジオの機能のひとつとして有用であるため、搭載されています」
言われてみれば、モバイル通信機器と非常用ラジオ、ともに屋外に携帯するものなので相性はいいのかも。
従来機種に比べて、ハンドルを長くしたり、ハンドルのつまみを大きく、握りやすくしたりすることで手回し充電の使いやすさを向上させたと説明にあるが、疲労度が軽減されるということか。また、短時間により多く回しやすくする工夫もされているのか。
「手回しがしやすくなった以外、短時間でより多く回せるといったご案内はとくにしていません」
ということなので、いつか実際に手回し感を試してみるしかないようだ。
LEDスポットライトとソフトライトについて、具体的な用途は。
「LEDスポットライトは光の指向性が高いため懐中電灯の用途として使えます」
「ソフトライトは光を広く拡散するため、周囲を明るく照らすのに適しています」
部分的に照らす、広く照らすという違いがあるということ。その特性を生かして使い方をいろいろ試してみるといいだろう。
モバイル機器の電池残量がピンチになっても慌てず、手回しでいつでもどこでも充電できるというのは結構大きい安心感なのでは。