とんまな爆弾

とんまな爆弾
　　ネットニュースで知りましたが、お隣の国で変わった爆弾が開発されているそうで、その写真まで出ていました。それは鉄線屑爆弾と称されるもので、実際には電気を通す導体繊維で出来ている縄屑のようなものだそうです。そして投下されたら電柱の電線にリードのような導体繊維がヘビの如く絡まってショートさせている状況の写真まで載っていました。
　　この爆弾を北の発電所の送電線に投下すれば、電線がショートして停電し、北の全ての地下施設が停電で使えなくなる、と言うものです。なんと、とんまな爆弾でしょう。
　　発電所に爆弾を落とせるまでに近づけるのなら、本当の爆弾を落として発電所や送電線を破壊すれば手っ取り早いのに、ショートで済ませるのは、占領したあと、その発電所を使いたいと言う、ずるい考えが透けて見える。送電用の高圧線に線屑をショートさせても一瞬に焼け切れる、と言うより線屑が一瞬に蒸発する。そして停電したとしても回復は早い。
　　また、軍の地下施設であれば、攻撃に備えて地下だけで自給自足が出来る設備があり、自家発電設備も備えているだろうから、発電所の送電線をショートさせても殆ど役に立たない。こんな、とんまな爆弾を考えているなんて、平和ボケも極まりない。そんななまっちょろい事でいいのでしょうか。ほんとうに仰天ニュースですね。


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