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2020年11月の夜空

2020-10-26 15:14:43 | 天文・事象
2020年11月の夜空
2020年  11月
  とうとう今年も11月になりました。余すところ2ヶ月を切りました。ところで10月29日の十三夜、栗名月はお楽しみ頂けましたでしょうか。そして11月と言えば初冬の寂しい夜空を思い浮かべますが、今年の11月はちょっと様子が違います。夕方の東の空では宵の明星のように火星が輝いています。火星は10月6日に準大接近したばかりで光度も大きく(-2.0等)見頃は続きます。また、夕方の南西の空では木星(-2.2等)と土星(0.6等)が輝いています。木星と土星は21時頃沈みますが、その頃には火星が天頂近くに昇ってきます。そのほかには流星群の情報が2つ、と半影月食があります。これから夜が寒くなってきますので風邪を引かないよう防寒対策をお忘れ無く。
★ 5日頃、おうし座南流星群が極大になります。そして12日頃、おうし座北流星群が極大になります。5日のおうし座は20時頃、東の空から昇って来ます。近くのオリオン座を目印にしてください。下弦の月(月齢19.3)の月明かりがあるので条件は良くありません。12日迄には月も去って条件は良くなります。ただ極大になると言っても大きなピークは無く、5日から12日のあいだが観測のチャンスです。
★ 13日、東の空で明けの明星、金星(-4.0等)と下弦の月(月齢27.3)が接近します。5時頃から夜明けまで観測できます。
★ 17日、しし座流星群が極大になります。しし座は夜中の1時頃、東の空から昇って来ます。極大になるのが17日の17時頃と予想されますから、18日も観測してください。月も無く条件は良好です。
★ 19日、宵の南西の空で木星(-2.1等)と土星(0.6等)と上弦の月(月齢3.9)が接近します。20時頃、西の空に沈みますから早めの観測をお勧めします。
★ 25日、26日、火星(-1.4等)と上弦の月(月齢9.9~10.9)が接近します。2時頃まで観測出来ます。
★ 30日、満月に半影月食が起こります。ただ、肉眼では判り辛く、少し暗くなっているのが判る程度です。起こるのは18時43分頃です。双眼鏡で見れば満月の北側が薄暗くなっているのが鮮明に判るでしょう。今年は3回も半影月食が観測出来、今回が3回目ですが、あまり話題になりませんでした。
★ 国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟きぼうの観測が出来ます。上空を通過する時は明るく輝くので流星を見るより確率が高く、ゆっくり見る事が出来ます。(ISS)「きぼう」は次のホームページに観測情報があります。
    ISS「きぼう」の目視予想情報
★ 11月の月、下弦の月は8日、新月●は15日、上弦の月は22日、満月○は30日です。大阪での満月の月の出は16時46分です。
★ 11月1日の大阪の日の出は6時18分、日の入りは17時4分です。
  (大阪での日の出、月の出は、生駒山、信貴山、葛城山など金剛連山があり、時間は少し遅くなります。日の入りは六甲山、摩耶山などがありますので、時間は少し早くなります。表示時間は地平線水平線を基準にしています。)       (2020/10/26)

  この天文情報は2012年3月から掲載を始めたものです。ここでは天体望遠鏡などを使わず肉眼で見える天体ショーの情報をお知らせしています。都会の光で見えにくい時や少し暗い星を見る時は双眼鏡を用意されるとよいでしょう。この情報は、私のホームページと同時に掲載して居ります。

  参考ブログ
  天文事象 2020年 年間の概況


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