土いじりの好きな友人に、頂き物のコスモスの種を半分わけたら、数か月後にホメリアの苗と、パンジーを一株もらった(わらしべ長者だな…)。今週あたりからホメリアは次々花を開き始めた。パンジーなんて、もらってから4か月間ずっと咲きっぱなし。小さな小さな鉢に植えているというのに、なんという生命力!
そう言えば、数年前にもらったゼラニウムとローズマリーが大きく育ちすぎてしまい、欲しいと言う友人に持って行ってもらった。その大きなゼラニウムとローズマリーの枝を一本ずつ挿し木したら、これまた大きくなり、枝を刈った。刈った枝を玄関前に置いて
『ご自由にお持ちください』
と貼っておいたら、お礼のメモが残されていた。
ゼラニウムをもらってくれた友達からは、乾燥レモングラスがやってきた。ちょっと干からびていたけれど、試しに土にさしておいたら、なんと根付いた。
元々自分のものは何一つないのに(すべて頂き物から始まっている)、育っては差し上げたり、逆に頂いたりとぐるぐる回る。植物だけでなく、植物に乗っかって人の気持ちもぐるぐる回る。もらおうと意図してないのに、ぐるぐる回る。面白いと思う。
苗が育っていく楽しさを味わい、大きくなれば庭の広いお家にお嫁入させ、新顔の苗を植えて…ただそれだけ。ふと思った。『差し上げると、どこからか頂く』そんな法則があるような気がする。
モノは溜め込まずに、ぐるぐる回そう。溜め込むほどに、モノも人間関係もほこりをかぶって古びてくる。