片付け手伝いの『たけのこ屋』

片付け好きが高じて、宇治市で開店中です。
片付けのコツや考え方、併せてオモシロ小話などもちょっぴりつぶやいています。

冷蔵庫の掃除と使い方改造

2024年04月22日 | お片付けの基本

随分と暖かくなってきた。今日は冷蔵庫の掃除について。

本当は、寒い時期に冷蔵庫の掃除をした方がいいと思う。だって、中身をすべて冷蔵庫から出して、アルコールで拭き掃除をするから。暑いと、肉やら牛乳がぬるくなってしまう。でも、寒すぎると掃除をしたくなくなるのだ。冷蔵庫を開けるだけで冷気がヒヤリ。あぁ、凍える。

 

そんな訳で、春先にするのが定番になった。忘れっぽい私は、冷蔵庫にモノを詰め込まないようにしている。何が入っているか分からなくなり、カオスと化することが目に見えてる!…から。買ってくる食材もだいたい決まっているので、指定席があるものも多い。冷蔵庫での探し物はまずない。エッヘン。楽で嬉しい。

でも、最初から楽だった訳ではなく、『探す』と『(食べごろを逸して)ダメにする』を繰り返していた頃もあった。特に大家族だった時は、買ってくる食材も大量なので、探し物は多かった。無駄や捨てることが嫌いな私には、ストレスのかかる電化製品だったと思う。その上、使い方が荒いと、庫内が臭ってくるのだ。冷蔵庫の臭いが付いた夕飯を、子ども達は嫌がった。そりゃあそうだ。そしてケンカになった。これもストレス…。

そんな中、少しずつ冷蔵庫の使い方を改善してきた。不思議なもので、冷蔵庫の中が乱れていた時の方が、ストレスに気付かない。『そういうものだ』と思ってやり過ごしてしまう。使いやすくなって初めて、それがストレスだったことに気付くのだ。

続く。


ぐるぐる回る

2024年04月18日 | あれやこれや 言いたい放題

土いじりの好きな友人に、頂き物のコスモスの種を半分わけたら、数か月後にホメリアの苗と、パンジーを一株もらった(わらしべ長者だな…)。今週あたりからホメリアは次々花を開き始めた。パンジーなんて、もらってから4か月間ずっと咲きっぱなし。小さな小さな鉢に植えているというのに、なんという生命力!

そう言えば、数年前にもらったゼラニウムとローズマリーが大きく育ちすぎてしまい、欲しいと言う友人に持って行ってもらった。その大きなゼラニウムとローズマリーの枝を一本ずつ挿し木したら、これまた大きくなり、枝を刈った。刈った枝を玄関前に置いて

『ご自由にお持ちください』

と貼っておいたら、お礼のメモが残されていた。

ゼラニウムをもらってくれた友達からは、乾燥レモングラスがやってきた。ちょっと干からびていたけれど、試しに土にさしておいたら、なんと根付いた。

元々自分のものは何一つないのに(すべて頂き物から始まっている)、育っては差し上げたり、逆に頂いたりとぐるぐる回る。植物だけでなく、植物に乗っかって人の気持ちもぐるぐる回る。もらおうと意図してないのに、ぐるぐる回る。面白いと思う。

苗が育っていく楽しさを味わい、大きくなれば庭の広いお家にお嫁入させ、新顔の苗を植えて…ただそれだけ。ふと思った。『差し上げると、どこからか頂く』そんな法則があるような気がする。

モノは溜め込まずに、ぐるぐる回そう。溜め込むほどに、モノも人間関係もほこりをかぶって古びてくる。


気付かないストレス

2024年04月12日 | 片付けは楽し

片付けという商売柄、図書館へ行くと、まずは生活のコーナー(片付けに関連する本)をうろついてしまう。こんなにもたくさんの片付け本があるのか、と驚くほどだ。これほど出版されているということは、散らかった部屋に苦戦している人が多いということなのだろう。

モノが多いというのは、ある意味お金持ちなんだと思う。そんなことない、って思っている人もいる?でも、散らかる程のモノを購入する経済力はあるのだ。それを自覚しよう。

「うちはお金持ちだから散らかるのよね~うふふ」

でも散らかった部屋の片付けや掃除に翻弄されたり、イライラするのなら、その人の生活はちょっと残念だ。もしかして自分が部屋に翻弄されていたり、ストレスを受けていると、気付いていないのかもしれない。いつも散らかっていたら、散らかっていると認識しづらくなる。だって、散らかっている状態が平常運転と思ってしまうから。

 

あるお宅の話。壁掛けカレンダーの下にお洒落な棚。棚には一生かかっても使い切れそうにない量のボールペンやらハサミやら。きれいに、缶に立てかけられている。文具屋さんができる?

必要最低限の文具だけを置いたら…カレンダーへの書き込みがスムーズになる!細々(こまこま)と並べた小物や文具を倒さないよう、カレンダーを外したり書き込みをするのはストレスのはずなのに、毎日繰り返しているとそれに気付かずに過ごしてしまう。さらに、大量のペンの周囲はホコリの温床となるのだ。モノがすべて棚や引き出しに収まっている部屋は、一見片付いているように見えるのだ…が、どうだろう?

使いやすい部屋と片付いている部屋は別物なのだ。もちろん私は使いやすい部屋を目指している。


欲しい!んだけど… 3

2024年04月08日 | モノを買うこと、もらうこと ~モノは増えるよどこまでも

オーダー本箱の続き

見積もりを出してもらった。想定していたよりも、ずっと高額でびっくりした!

当然と言えば当然で、量販店のカラーボックスと一緒にしてはいけない。木の種類から選び(もちろん合板ではない)、大きさから細部のデザインまで、私のために作られるのだから。私が規格に合わせるのではない、私に合わせるのだ。

しばらく悩んだ。モノを増やさないという信条で、身軽な段ボール本箱にしたのだから。段ボールなら、必要なくなればすぐにリサイクルできる。それに、ほぼタダ。

…でもこのまま一生段ボールの生活?と心の声が聞こえる。ふと思い立っての本箱製作だけど、本当は前から欲しかったのよね。だからすぐ、どんなデザインか決まった(というか、元々決めてた)んだよね。そして注文した!注文した今でも、本当に良かったのか迷っている。肚が座らないなあ。

自分が『良い』と思っているモノの中で生活しよう…この商売を始めるにあたってそう思ったし、皆さんにも伝えたいと思っている。

良いモノを持って、良い読書時間を過ごそう。自分の周囲には、自分の気持ちが入ったモノを置こう。『気に入った』という軽い言葉ではなくて、できれば自分の思いが表現されているモノを置こうと思う。

職人さんの技術を買うこと、良い木材を使うこと、それに見合う対価を払うこと、上質なモノを持つこと、すべてが自分という人間の表現だと思う。

誤解してほしくないのだが、高級品ばかりを集めようというのではない。そういうことは、お金持ちに任せておけばいい。今の自分ができる、今の自分(もしくは、今よりちょっとだけ先の自分)に見合った暮らしを整えようということだ。

もうちょっと続く