小学生であっても
中学年位か
もう少し、何か出来た
とうさんに捨てて来なさい
そう言われて
ただ、捨てに行った
大泣きしながら
走って帰っても
贖罪にはならない
あの頃は
いっぱいあった空き地
無人の鎮守様もあった
こっそりと匿う
ごはんを少しずつ残して…
何とでも、出来た
おまえは、弱い
気持ちが、弱い
何とか、してあげよう
その気持ちが足りない
それだけじゃない
あの頃には、もう
友だちも、結構出来ていた
相談もしなかった
友だちもいた筈のあの頃
でも、壁はあったんだな
助けを求めるとか
出来なかったんだとか思う
それも、おまえの弱さ
気持ちの弱さ
弱さは、脆弱さ
それだけじゃない
思いの弱さ
薄情さとも言える
だから、直ぐ諦め
仕方がない
しろの脳腫瘍も
おまえは、直ぐに
仕方がない
その点、彼女は
確かに、必死で苦しんでいた
どうやったら
しろを助ける方法があるか
それは、強さ
こころの強さ
気持ちの強さ
確かに、そうだ
だから、こころの弱い
気持ちの弱い、おまえ
苦しむ事が
あまり無いのだろう