僕の宝物119 特別な場所☆

あん、どうしてチャンネル変えるのよ！怒

僕じゃないよ。。
と僕の膝に座っていたジンを見ると
テレビのリモコンのボタンを順番に押している

ダメだろう？
と言う僕の膝から逃げる様に降りると
リモコンを持って走り出すジン

折角いいところだったのに。。
とテレビに向って怒るチェギョン

待てよ！とジンを追いかける僕

追いかけられる事が嬉しくて
キャッキャッと声を上げながら逃げまわる

何処に行くのかは判っているけれど、
偶にはお前との鬼ごっこも悪くないか♪


外はすっかり秋めいてきて
もうすぐそこには冬の気配が感じられる

そう言えばもう直ぐ誕生日だな
僕らの所に生まれてきたばかりに
お前も大変だな。。

今年は生まれて初めての記者会見もある
その為に色々と練習させられるのは
可哀相だとは思うけど

そのストレスを発散させる為なのか？
最近の悪戯は半端じゃない位に進化している

叱られる事も計算して？楽しそうに飛び回るジン

遠くに行くとお化けが出るぞ～～！
なんて脅しも全然通じない

ほんと怖いもの知らずだな、お前は！

ただ、一つの場所を覗いてね☆


この間大事件があった
今日みたいに３人でテレビを見ていた時

ちょっとドラマに気を取られていると
ジンが居なくなっていた

玩具を取りに行ったのかと思っていたけれど
中々戻って来ない

可笑しいな？
とジンの部屋を覗いても姿がない

急に心配になって二人で東宮殿中を探し回った

クローゼットの中に隠れているのではないか？
トイレに頭から突っ込んだのではないか？
もしかして浴槽で溺れているのかも。。。と

思いつく限りの場所を探しても見当たらない

いよいよ心配になって翊衛士に連絡しようとした時
何処からかママ~~と泣くジンの声が聞こえた

慌ててジン！と呼ぶと
暗室から声が聞こえる

暗室はリモコンで操作しなければ開かないのに
僕らがするのを見ていたのだろう

リモコンを見つけたジンが
アチコチ触って入った様だ

でも入った途端にドアにロックが掛って
出られなくなったらしい

内側からもロックは外せるのだけれど、
大人の目線の所にスイッチがある

幾ら好奇心旺盛とは言っても
まだロックを外す事までは出来なくて
中に閉じ込められた様だ

リモコンがあれば外から開けられるのに
ジンが持って入ったのですぐには開けられない

しきりに泣く声とドアをドンドン叩く音が
部屋中に響いている

直ぐに出してやるから！
とドアの外から呼びかけて

東宮殿の全ての電源を落として、
外から手動でドアを開けた

ほんの少しの時間だったけれど、
真っ暗な中に一人で閉じ込められたことが
相当怖かったのか

ドアが開いて僕の姿が見えると泣きながら駆け寄り
小さな手を思いっ切り広げて抱き付いてきた
涙と汗でどろどろになりながら、、

どれだけ心配したと思っているんだ！怒

と叱ろうと思ったけれど
安心しきった顔のお前を見ると
とてもそんな事は言えなくて

今度からはパパと一緒に入ろうな♪
と小さな息子を優しく抱き締めた

好奇心旺盛なのはいいけれど
僕の心臓が幾つ有っても足りないよ、、疲



あの日から暗室には近寄らなくなったジン

今はまだ恐いのかも知れないけれど、
お前がもう少し大きくなったら
きっと大好きな場所になると思うよ☆

お前の愛する人の面影で一杯の特別な部屋に♡

少し前のパパの様にね☆